文春e-book<br> 誰かに話したくなる 摩訶不思議な生きものたち

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文春e-book
誰かに話したくなる 摩訶不思議な生きものたち

  • 著者名:岡部聡【著】
  • 価格 ¥1,599(本体¥1,454)
  • 文藝春秋(2021/04発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163913155

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内容説明

40ヵ国、100種以上の動物と出会った名物TVマンの初の著書!

ブラジル南部の町ラグーナでは、7月になるとボラ漁が盛んとなる。
それに協力するのがイルカである。イルカからの合図にあわせて網を投げることで、ボラを獲ることができるのだ。
このイルカたちは餌付けされたものではなく、正真正銘、野生のものである。
しかも、この協力関係は昨日今日、はじまったものではなく、イルカの間で何世代にもわたって受け継がれているという。

またコペラ・アーノルディという南米アマゾンに棲む熱帯魚は、マニアの間では超有名な存在だ。
なんと、水中ではなく、10センチほど飛び上がって、空中の葉っぱに産卵するからだ。
これだけなら、外敵から卵を守るための進化だと解釈できるが、この魚の最も特徴的なところは、葉っぱに産み付けた卵に、水を掛け続けることだ。
空中にあれば卵が乾いてしまうことを、この魚はいかにして理解したのだろうか?

ほかに――。
10年ほど前から、毎年夏に世界中のジンベエザメがカリブ海のユカタン半島沖に大集結すようになったのはなぜか?
オオアリクイは“哺乳類きっての変わりもの”と言われている。
体の大きさに比して頭がとても小さく、歯が1本もなく、舌が体長の半分もあり、体温が極めて低いなど、ほかの哺乳類との違いが際立っているからだ。
独特の進化を遂げた理由はなにか?
イチジクが一年中花をつけることを可能にするオランウータンとコバチの働き。
子育てをするアマゾンの古代魚ピラルクー……。
本書では、「ダーウィンが来た!」「NHKスペシャル」などを手がけた、NHKの自然番組名物ディレクターが、世にも不思議な動物たちの生態を紹介する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なっく

35
生き物たちは必死に生きている。事故や災害、捕食者などの危険から身を守り、食料を求め、子孫を残すために必死に生き抜き、あるものは役目を終えて、またあるものは仲間を守るために死んでゆく。一瞬たりとも気を抜くことがない。その姿は美しく、そしてまた驚きでもある。ここに描かれている摩訶不思議な彼らの生態は、生き残るためには必然の姿なのだ。彼らの領域を荒らし、乱獲し、自然を破壊し、ボーっと生きてる人類のなんと愚かなことか。2021/06/18

シタンディ

14
私の贔屓にしている落語家さんがTwitterで「映像を見ているかのような描写に長けた文章がすごい」と絶賛。読みやすい文章。物凄い描写力。まさに「読むネイチャー番組」。動物番組の撮影で実際に現場へ赴くディレクターならではの視点で語られる、番組制作やロケの苦労話などの経験譚も素晴らしい👏「残酷だ」「凄惨すぎる」と放送すれば非難されるであろう過酷な現実も、書籍だからこそ余すことなく語ってくれた。オオハシの子育て🦤インドのトラ🐯フローレス原人🐒の章が非常に面白かった😊✨動物好きな方にもオススメ!👻2021/06/03

noznoz

1
不思議な生態を持っている生きものが、どこから来てどうしてこうなったのかも書かれているのが興味深い。不思議な理由がしっかりあるのだ。写真がカラーでもっと沢山あると更によかったけど、TV番組での仕事だから難しいのかなぁ。2021/06/15

SpiBadass

0
猿の章おもしろい。やっぱ南米って特別じゃね? 南米の猿だけが木に巻き付く尻尾を持っていて、しかももともとはアフリカ出身で、たった一度きりと思われる小さな航海で南米大陸に来たって知ってた?やばい、もう誰かに話している… 私は象と猿が好きやなと思った2023/01/16

itsuho

0
オオハシの話とか確かに誰かに話したくなる。撮影の苦労話も興味深い。その手の番組を楽しんでいる身としては感謝です。人が野生動物を絶滅に追い込むようなことは出来る限りなくなって欲しい。2021/06/15

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