内容説明
〈顧客を“信者に変える――新時代の企業コミュニケーション〉未曾有のパンデミックを経て、急速にDX(デジタルトランスフォーメーション)が進む今、顧客との強固な関係を築くことは、業種・企業の大小に関わらず急務となっている。既存の広告手法の限界が叫ばれる中、注目を集めているのが、カルトブランディングである。北米を発祥とするこの手法によって、ひとたび信者となった顧客は、自身とブランドの関係を周囲に伝える伝道師となる。小さな集団は、やがて熱狂的なコミュニティーに成長していく――。本書は、世界のコンテンツマーケティング業界を取材してきた著者が、カルトブランディングの基本から実践方法までを解説したものだ。新時代の企業コミュニケーションの羅針盤となる1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちぃ
11
自然体になること。つまり「感じるのです」2022/12/01
yoei H
7
カルトブランディングとは、少し尖った個性や魅了の創造ということになりそうだ。これはもちろん法"人"でも当てはまるし、個"人"としても当てはまる。個性があり、筋が通っていて、誠実で、カッコいい。こんな人は当然魅力的だと感じる。 ひとつの要素として"敵"が存在すると良いとあったが、これは"仮想敵"として、理念の一部の"解決するべき課題"として、定義されるのが一番自然なんじゃないだろうか。 カルト的魅力とはなんなんだろうと分解して考えてみる、これまでの自分には無い思想で大変勉強になった。2023/02/13
まさき|SNS採用に強いフリーランス
5
◎カルトブランディングとは、人間、組織を「好きなブランドのためなら身を捧げる信者」に変えるプロセスのこと ◎「イデオロギーが革新的」「明確なコミュニティーを持っていること」が大切 ◎ファンはブランドとの関わりを自らアピールする 「伝道師」になる ◎尖った、独自性のあるイデオロギーを ◎ブランドに関わるすべての人がプロダクトを愛そう ◎信者が伝道師として活動できるよう、ブランドのストーリーを用意する ◎ブランドは「変えてはいけないもの」を抱えている ◎ブランドと顧客の「共創」で顧客エンゲージメントが高まる2022/05/24
Mori
4
ブランディングを一歩進めた概念、カルトブランディングに関して解説された本。スズキジムニーやハーレー、アップル等、「信者」を抱えるブランドはどのように生まれて、続いているのかという実例が分かりやすかった。カルトブランドにおいてユーザーはブランドとのエンゲージメントの高まりを求めるので、直接的な勧誘やポイント制などの金銭的優遇や安売りはブランドへの失望を生むということに納得感があった。2021/05/12
yyhhyy
2
元産経新聞貴社で学生時代に消費者行動論を勉強しており今はオウンドメディアコンテンツ制作に協力する著者が注目するカルト的な人気のある商品ブランドについての紹介。2023/07/08