内容説明
文明開化を迎えた帝都の軍人・小坂源二郎中尉は、見合いの席にいた。帝国では、人とあやかしの世をつなぐための婚姻が行われている。病で命を落とした甥の代わりに駆り出された源二郎の見合い相手は、西洋料理食べたさに姉と役割を代わった、あやかし狐の末姫。あやかし姫は西洋料理を望むも、生真面目な源二郎は見たことも食べたこともない。なんとか望みを叶えようと帝都を奔走する源二郎だったが、不思議な事件に巻き込まれるようになり――?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みかんめろん
25
久々アルファポリス文庫。明治が終わった帝都。黒船来航から国を守るため神様・妖そして人間が共存することに。堅物軍人小坂源二郎中尉とあやかし狐姫千花子が政略結婚で夫婦となります。あやかし姫は人間の食す「洋食」に興味津々。生真面目源二郎とふんわり千花子の睦まじさが良き。まだまだ混沌として貧しい時代、やや重くなりそうな話を美味しそうな洋食と神田湊中尉の軽口が救ってくれます。もう少し洋食要素が強くても良かったかな。楽しく読めました。星4つ★★★★2024/01/30
千代
3
あやかしとの異類婚姻譚と聞いて。思っていたものとはちょっと違ったけど、楽しく読了。生真面目で不器用な超堅物軍人の源二郎が良い。あやかし姫の千花子もホントにかわいい。小豆洗いや猫又のらっく、遊女の門松のその後や、緑狸の姫も気になる。その後門松はどうなったんだろう。あれもこれも投げっぱなし(?)な感じがするけど、続くのかしら。2021/08/08
ミモザ
1
え! 続きは… この終わり方はなぁ2023/04/30
ツキ
1
★★★★★2023/01/18