岩波ブックレット<br> だれが墓を守るのか - 多死・人口減少社会のなかで

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岩波ブックレット
だれが墓を守るのか - 多死・人口減少社会のなかで

  • 著者名:小谷みどり
  • 価格 ¥616(本体¥560)
  • 岩波書店(2021/04発売)
  • 真夏も楽しく!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/11)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784002709352

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内容説明

少子高齢社会の日本は,これから本格的な多死社会に突入する.墓の需要は増えるが,家族意識の変容により代々の家の墓を維持しようという意識は薄れつつある.多様な墓が自由な感覚で作られる一方,全国に広がる無縁墓の問題は深刻化している.死者を無縁化させず,死後の安寧が平等に保証されるにはどうすればよいのか.墓の現在とこれからを考える.

目次

はじめに┴第一章 墓のイロハ┴第二章 墓の変容┴第三章 墓の現代的問題┴第四章 供養の社会化

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

22
生涯未婚で高齢化、高齢夫婦離婚増加で、墓の承継者不在が増えてきた(13頁)。我が家の墓も懸念。墓地、埋葬等に関する法律で、墓地以外に遺骨を埋めてはならない。遺骨を撒くことは規制対象外(25頁)。手元供養は、法的に遺骨を自宅に安置することに問題なし。一部ペンダントに入れたり、プレートに加工したり(29頁)。空き家が7軒に1軒のために時代(46頁)、再考の時。崩壊集落の墓は無縁化(47頁)。2015/10/08

あかつき号

14
初著者。人生の半ばを過ぎて、若い頃にはなんにも考えなかったお墓について、夫の家族とともにあの小さい空間に入ることへの違和感が、私一人のわがままではないことに驚いた。 昔からのように思われている家墓も、実はそれほどでもないこと、因習のような束縛が、結構明治ころに作られていることにも改めて想到し、それにもまたびっくり!の1冊だった。2017/06/18

tjZero

5
こういう本を読むと、お墓についての問題は誰にとっても”無縁”ではないと思わされる。”実生活”と”死後の生活”はリンクしている。たとえば、シェアハウスの増加↔合同墓の増加とか、空き家の増加↔無縁墓の増加…などなど、世の中の動きと連動している。書類がペーパーレスに、お金が電子マネーになっていったりする流れと同じように、お墓も形を持たないものに変わっていく可能性だってある。なので、誰もが”他人事”とか”無縁”だと思わずに、関心を持って向き合うべきだと思う。2021/03/25

三上 直樹

4
どのように生きどのように死ぬかは自分でできることですが、死んでからのことはどうにもできないことだけに、弔い方の意識の変化、墓の無縁化・合同墓・散骨やゼロ葬と多様化する墓の問題を簡潔にまとめた一冊、皆さんにも読んで考えてほしいと思います。2015/11/25

ココアにんにく

1
墓に関する類書をいろいろ読む中、小谷みどりさんの『お墓どうしたら?事典』がわかりやすかったので本書も読んでみることに。無縁墓は読んでいて胸が痛んだ。不法投棄や管理料不払い、勝手に骨壷を持ち出し墓石を放棄など考えられない。住民トラブルを起こす散骨業者やトイレに遺骨を放置なども。供養・埋葬の方法が墓以外に樹木葬・散骨・手元供養など多様化しているのでさらに勉強したい。自分の身の丈にあった無理のない方法を見つけていきたいと思わせてくれる良書でした。2015/11/14

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