春画にハマりまして。

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春画にハマりまして。

  • ISBN:9784484212067

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内容説明

わたし、OL。推しは、絵師――美術蒐集はお金持ちだけの特権ではない。美大に通っていたわけでも、古典や日本史が好きだったわけでもない「わたし」が身の丈に合った春画の愉しみ方をユーモアたっぷりに伝える。自分なりの視点で作品を愛で、調べ、作品を応用して遊びつくす知的冒険エッセイ。個人所蔵の珍しい春画も多数掲載。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あっか

65
新刊コーナーで発見して興味本位で買ってしまったんですが笑、いやー想像以上に面白くしかも学び深き1冊でした!本のタイトル・春画ールさんという著者名・章題から軽い感じに見えますがとんでもない!春画ールさんの語り口が軽妙で時々クスッと笑えつつも(空中ブランコの体位は声に出して笑ったw)、本当に春画愛が伝わってくる再現や深掘りも多いです。こういう観点から歴史を学べるのも楽しい!載ってる春画は春画ールさん所有の物なので若干少なめだけど、美術書を読む楽しみも生まれそうです。カバーが和紙なのも可愛い。2021/04/15

アカツキ

11
春画にハマったOLさんが春画、江戸時代の性のハウツー本、道具について語った本。エッセイのような軽い語り口で読みやすく、著者の率直な感想に笑った。当時の道具や秘薬を作ってみようとする探究心も凄い。驚いたのは野菜のずいきに性具用のものがあるということ、食用でもきちんとアクを取らずに口に入れたらどんなヒドい目に遭うか。今後調理する時はめっちゃ気を配ると思う。2021/09/13

チョビ

5
ある日いきなり春画にハマった(結構美人そう)アラサーOLの体とお金のかかった私的研究本。語り口は軽いが中身は結構胃もたれするぞ、な詳しさ。「そんなにお金かかってないしー。」といいつつ、その安さ故に失敗してもただでは転ばない。その深い愛はスンバラしい。いやマジで、漢文が苦手なくせに東洋史を専攻し、学芸員資格のために取った古文書学C(生そば読めませんでした…)だった私には眩しい…。2021/06/11

skr-shower

4
ブックカフェの返却棚で。立ち読みで。アマチュアで5000円位から豆本で、浮世絵の楽しみ方としては良い感じですが春画を選ぶとは推し愛がすごい。春画展も女性がいっぱいだったし、明るく楽しめて良いですよ、私も楽しみました。月岡芳年が落丁だったら、ショックで立ち直れない…地元の図書館は購入してくれるだろうか?2021/05/24

こなやぎ

4
アマチュア春画愛好家の著者が、春画やそこに書かれた江戸の性事情の面白さを等身大の目線で語った書。門外漢でも、極めてなくても、趣味に没頭するのは楽しい!っていう当たり前のことを思い出させる自由闊達な文章も好感度が高い。私も収録された図版の中のくずし字を読みたくて、久しぶりにくずし字アプリを起動した。月岡芳年や「蛸と海女」が好きなのも勝手に親近感を感じてしまう(「俄」あるあるかもしれないが…)。性具とかエロ絵の技法とか、科学が進歩しただけでアイデア自体は200年前から不変なんだよなあ、人類…と妙なとこで感心。

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