講談社現代新書<br> 発達障害と人間関係 カサンドラ症候群にならないために

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講談社現代新書
発達障害と人間関係 カサンドラ症候群にならないために

  • 著者名:宮尾益知【著】
  • 価格 ¥891(本体¥810)
  • 講談社(2021/04発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065184424

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内容説明

■■■発達障害の夫や妻、子どもとの関係が
よくなるコツとは?■■■

■■■発達障害の職場の上司・部下とは、どうすれば
うまくコミュニケーションがとれるのか?■■■

□ 発達障害は親の育て方やしつけが原因?
□ その場の話題に合わせるのが苦手?
□ 同時に二つのことができない?
□ 突然の予定変更に順応できず、混乱する?

■■■発達障害の人との人間関係が原因で起こる
「カサンドラ症候群」とは?■■■

第一人者が発達障害にまつわる
「疑問」と「不安」にお答えした、
発達障害の当事者と周囲の人々の
「生きづらさ」「しんどさ」をなくすための本!

・・・・・・・・・・

私は、発達障害の人と周囲の人たちとが
お互いに「なんだか違う」と思いながらも、
わかりあって幸せになってほしいと願い、
臨床を続けてきました。

世間には、子どもの発達障害に関する本、
大人の発達障害に関する本がたくさん刊行されていますが、
本書は発達障害の知識そのものにとどまらず、
「カサンドラ症候群」を補助線としながら、
発達障害の人と周囲の人との関係性や
コミュニケーションに着目しているのが、大きな特長です。

ASDの人たちはふだんどのような悩みを抱えているのか。

最近増加している「大人の発達障害」が、
日常生活を送るうえで周囲に
どのような影響を与えているか。

具体的な臨床例を参考にしながら、
一緒に考えていきたいと思います。

家庭でも職場でも、お互いにわかりあいながら、
違っていても、違っているからこそ、
一緒になって生きていこう――。

そうした社会の実現に向けて、
少しでも前に進むことができたら幸いです。

・・・・・・・・・・

■■本書のおもな内容■■

第1章 発達障害とカサンドラ症候群
 1 発達障害の基礎知識
 2 いま増加中の「カサンドラ症候群」とは
第2章 職場と人間関係――上司や部下がASDの場合
第3章 家庭と人間関係――家族の誰かがASDの場合
 1 夫(父親)がASDのケース
 2 子どもがASDのケース
 3 妻(母親)がASDのケース
第4章 発達障害と夫婦関係
第5章 発達障害と親子関係
第6章 どうすればラクになれるのか

目次

第1章 発達障害とカサンドラ症候群
1 発達障害の基礎知識
2 いま増加中の「カサンドラ症候群」とは
第2章 職場と人間関係――上司や部下がASDの場合
第3章 家庭と人間関係――家族の誰かがASDの場合
1 夫(父親)がASDのケース
2 子どもがASDのケース
3 妻(母親)がASDのケース
第4章 発達障害と夫婦関係
第5章 発達障害と親子関係
第6章 どうすればラクになれるのか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

☆よいこ

71
もやもやした気持ちや状態に名前を付けて具体的な「言葉」にすることで安心と解決をもたらしてくれる本▽ASD=自閉症スペクトラム障害/コミニュケーションや興味、こだわりについて特異性が認められる発達障害。知的障害を伴わない大人のASDも多い。カサンドラ症候群=ASDパートナーと情緒的な相互関係が築けないために、その相手に生じる身体的・精神的症状を表す言葉▽ASDが悪いのでは無い。知ることで対処できることがある。解決の選択肢は一つだけではない。「理解」することが救いになる。「つぶやき作戦」は有効▽わかる。良本2023/04/22

ネギっ子gen

59
発達障害の人と周囲の人たちとが「なんだか違う」に端を発した、剣呑な関係になっている状況からの脱却を願い、発達障害臨床の一人者が、具体的な臨床例を参考にしながら「カサンドラ症候群」を補助線とし、当事者と周囲の人々の「生きづらさ」や「しんどさ」をなくすことを目指した本。発達障害の人と周囲の人との関係性やコミュニケーションに着目しているのが、大きな特長。巻末に、ASDとADHDのチェックリストあり。<自分、また相手にはどのような特性があるかを知っておくのは、良い関係を築き上げていくためにも大事なことです>と。⇒2023/07/16

zag2

30
発達障害について考えてみたいということで、まず一冊。この本は発達障害全般について触れながらも、発達障害でも特にASDの特徴を持つ人の関係者、夫がASDならその妻や、会社の上司がASDであればその部下など、ASDの人と関係を持つ人がカサンドラ症候群になってしまう危険性を述べ、そうならないための心構えなどに言及しています。カサンドラ症候群、初めて聞きましたが、自分の会社人生の中では思い当たることがいくつかあります。たいへん参考になりました。2022/02/21

morinokazedayori

27
★★★★★発達特性を持つ本人と周囲の人のみならず、家庭や職場、また社会全体で特性を理解して対応力を高めていくことが、誰にとってもよい結果をもたらすのではと強く感じた。家庭内でカサンドラになる具体例が非常に詳細に書かれているところが、とても秀逸。カサンドラに関わる全ての人がこれだけの知識を持っているだけでも、当事者は物凄く救われ、回復への一歩となるだろう。2022/07/17

ta_chanko

16
発達障害と定型発達は二分できるものではなく、スペクトラム状につながっている。だから誰にでも、どの家庭にも当てはまるコミュニケーションの問題。一般的に女性は共感を求め、男性は問題解決を考えるのですれ違いが生じやすい。ASDの場合はそれが顕著に現れやすいということ。日常的かつ難しい問題であるが、その原因を知識として理解した上で、日々の言動に気を付けていく他ない。また、他人を変えるのは困難なので、自分から変わっていくことも大切。2021/06/26

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