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内容説明
ワイドショーADからフジ親会社のトップへ。フジテレビの黄金時代を駆け抜けた男の“野心”と“愉楽”――。
「楽しくなければテレビじゃない」――。かつて、フジテレビの“軽チャー”路線と一線を画し、真っ向勝負でテレビに挑み続けた男がいた。ワイドショー『おはよう! ナイスデイ』、情報番組『なんてったって好奇心』、探検シリーズ『グレートジャーニー』、未来予想番組『アルビン・トフラーのパワーシフト』、“脱ワイドショー”を掲げた『とくダネ! 』、実録『ザ・ノンフィクション』……立ち上げ秘話や艱難辛苦なエピソードを通して語られる、プロデューサーの流儀とは。フジ親会社ならびに産経新聞のトップへと登りつめた男が見据える、テレビ、メディアのこれから。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobu23
8
フジテレビで主にドキュメンタリーや報道のプロデューサーをやっていた筆者の回想記。見た事のない番組が多かったが、話としては面白かった。持ち株会社の社長になったりなど、管理者側の話は少ししか無かったがこの辺りも読んでみたかった。2021/05/16
いちの
7
テレビ局は部署が多すぎてよく分からないなぁと思っていましたが、この本のおかげで少し整理ができました。どんな業界でも、怖気づくことなくチャレンジすること、信頼できる人間関係を広げていくことが大切なのだと思いました。2022/08/05
H
6
てっきりバラエティーの人かと思ったらワイドショーの人だったけど、そこがまた俯瞰してフジテレビを見ていて非常に興味深かった。いい時代を過ごしたことは間違いないとは思うけど。2021/04/13
hideto
5
50年前にフジテレビに入社し、テレビ、新聞といったメディアの中で生きてきた著者の備忘録。特に、30年ほど前にフジテレビで担当していた数々の番組の話は、懐かしさに溢れ、興味深いものばかり。40〜50代にはビシビシと伝わるものがあると思います。残念ながら、メディアのトップはネットに取って代わられた感が否めませんが、テレビがこんなに輝いていた時代があったんだよと、再認識させてくれるいい一冊でした。2021/09/03
古本虫がさまよう
4
1946年生まれ、全共闘世代。にもかかわらず略歴の末尾に「何より国益を大事にしている」とある。 大阪や夕刊フジなどで「修行」などをしたあと(「夕刊フジ」時代には先輩記者に高山正之さんや近藤紘一さんなどがいたというから壮観)、東京に戻り、まずは三浦和義事件を扱う。そのあたりから物語(自叙伝)が始まる。テレビのワイドショーや、フジにあっては「硬派」の情報番組作りをしていた舞台裏が綴られている。取材担当者として様々な有名人とあったり事件に遭遇したりの波瀾万丈の日々を過ごしていく。そういった日々を回想した本。2021/04/03