朝鮮戦争を戦った日本人

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朝鮮戦争を戦った日本人

  • 著者名:藤原和樹
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • NHK出版(2021/03発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784140818497

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内容説明

私は北朝鮮の人を殺しました――。米軍最高機密文書をもとに、戦後史の闇に迫る!

いま開封される戦後史の「不都合な真実」。平和国家の“擬制”を突く証言はあまりにも衝撃的だ。
――姜尚中(東京大学名誉教授)

日本が戦争するアメリカの“一部”となった朝鮮戦争。これはけっして“昔話”ではない。
――布施祐仁(ジャーナリスト)

朝鮮戦争と日本人の密接なかかわりを示す、最高機密文書がアメリカで発見された。米陸軍の調査官による、「朝鮮半島で米軍とともに行動した日本人70名」への尋問記録である。日本人が地上戦に参加していた事実が公文書によって初めて明らかになった。
日本人たちは、銃の携帯や発砲や殺人の有無について供述していた。尋問後、当局は日本人に一切の口外を禁じ事実は封印された。平和憲法下、なぜ日本人が朝鮮半島へと渡り、前線で殺し殺されることになったのか――。
極秘文書を丹念に読み解き、遺族や同じ部隊に所属していた米兵を捜し当て、「朝鮮戦争と日本」の真実に迫っていく。
大反響のBS1スペシャル「隠された“戦争協力” 朝鮮戦争と日本人」(2019年8月18日放送)を、追加取材を敢行し書籍化。


〈目次〉
プロローグ 彼らは歴史から消された
第1章 1033ページの極秘尋問記録
第2章 大田の戦い 福岡から朝鮮半島へ向かった男たち
第3章 孤児たちはアメリカに憧れた
第4章 彼らはなぜ利用されたか 日・米・韓の思惑
第5章 平和憲法下の海上輸送 船乗りたちの戦後史
第6章 ある日本人の戦死
あとがき

年表

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ののまる

8
GHQ占領下。完全なる憲法違反でロシアや北朝鮮からも抗議のあった、朝鮮戦争に日本兵が参加している事実。だが、拡大解釈で大丈夫ですっていうのは、「自衛隊のいるところが非戦闘地域です」って珍回答した首相やら今の状態と同じ。もう最初っからそうなんだね。2024/08/03

イカ

3
朝鮮戦争中に日本の海上保安庁の掃海隊の一人が死んでいるという事実はよく知られている。また、朝鮮特需は教科書でも学ぶ重要事項なので、間接的な後方支援を日本人がしていたという事実もよく知られている。しかし、直接的に最前線で武器をもって戦闘に参加し殺し殺される経験をした日本人が何人もいたという事実は知らなかった。 公に認められていないが、国連軍の命令で日本政府に調達された日本人労働者のうち朝鮮戦争で死亡した記録が残るのは56名。記録さえされずに戦死した日本人もおり、その中の数人がこの本では取り上げられている。2021/03/11

コウみん

2
誰も知らない彼らの話。 半世紀以上前、朝鮮戦争に参戦した日本人を知っている人はどのくらいいるか? 彼らは自分達の意思で朝鮮半島で米軍と共に北朝鮮と中国軍と戦っていた。 しかし、残念ながら日本をもちろん韓国でも彼らの存在を知らない。2022/04/21

てまり

2
ミクロ視点での朝鮮戦闘に巻き込まれた理由ってのは仕事のためだったり友情だったり様々なんだけど、マクロとしてはひたすらに軍の都合のために法律を無理に解釈し、隙をついて活用されていたという二段構えの検証。この曲がりくねった法解釈を日本とアメリカは直視していない、従って朝鮮戦争について責任のありかを認識しておらず、なので日本とかにおいても朝鮮戦争はまだ終わっていないと。良書。2021/05/17

takao

1
ふむ2024/09/05

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