内容説明
――神の声が聞きたい。
牧師の息子に生まれ、一途に神の存在を求める少年・早乙女。
彼が歩む神へと到る道は、同時におのれの手を血に染める殺人者への道だった。
三幕の殺人劇の結末で明かされる驚愕の真相とは?
巧緻な仕掛けを駆使し、“神の沈黙”という壮大なテーマに挑んだ、21世紀の「罪と罰」。
※この電子書籍は2004年に刊行された文春文庫を、新装版で刊行したものを底本としています。単行本は2001年9月に文藝春秋より刊行されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カブ
37
教会を舞台に繰り広げられる殺人劇。初めは現実離れしていて物語に入り込むことができなくて、貫井作品にしては読了に時間がかかった。宗教、信仰について考えさせられた。2021/05/08
JILLmama
31
貫井ワールドですね。のっけから暗ーい。 サイコパスな息子と寡黙な牧師の父と閉鎖的な家庭。淡々と物語が進み、なんとも言えない読了感。 好みが分かれそうですが、わたしは好き。2021/05/20
さち@毎日に感謝♪
21
キリスト教を通して神とは何かを考えている早乙女の心情が描かれていて、神について考えれば考えるほど早乙女が闇に堕ちていくようでした。信仰って何だろう…と考えさせられる作品でした。2021/05/11
carl
20
30年位に渡るキリスト教サイコパス親子の話。面白かった。 盛り上がりは当然あるけど盛り上がってない感じで淡々と 話は進んで読了。宗教がらみなので・・・ 色々考えさせられました。2021/08/05
ドットジェピー
8
好き嫌いが別れそうなストーリーだと思います2021/05/21