内容説明
『最高の任務』で第162回芥川賞候補となった現代文学の新星、乗代雄介がデビュー前から15年以上にわたって書き継いできたブログを著者自選・全面改稿のうえ書籍化。
総数約600編に及ぶ掌編創作群より67編を精選した『創作』、先人たちの言葉を供に、芸術と文学をめぐる思索の旅路を行く長編エッセイ『ワインディング・ノート』に書き下ろし小説『虫麻呂雑記』(140枚)を併録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いっち
25
再読したが、半分以上理解できなかった。理解できなかったので、また読むだろう。理解できない本を読んでいる場合、途中で挫折する選択はできる。しかし、乗代さんの作品はそうはいかない。私が理解したいと思うからだ。なぜそう思うのかを考えると、乗代さんは本物の作家だと感じるからだ。本書を読むと、乗代さんは天才ではなく、努力の人だとわかる。「いかなる問題が起ころうとも、”しない”ことによって解決しようとしてはいけない。常に、”する”ことで解決するしかないのだ。やめるな! 一生やれ! なんでもやれ! ほっといてくれ!」2023/07/24
いっち
24
乗代作品は読む人を選ぶ。私は残念ながら選ばれた読者ではない。なぜなら、芥川賞候補作『最高の任務』を読んで泣く人が多かった中、泣くことができなかったから。泣けるのがすべてではないが、お涙頂戴ものでない作品で泣ける人がいることは、泣けない自分の感受性の乏しさを疑い、嘆いた。乗代さんは、一人暮らしでブログを書いて過ごすため、模試の点数をわざと下げていたそう。高い点数を取ると、レベルの高い大学を受けるよう言われるから。大学のゼミの担当教授からはメールで「あなたの文章に惚れ込んでいます」と言われたよう。唖然とした。2020/10/31
スミス市松
20
著者が作家以前から続ける同名のブログ自選集であり、「やってみろやってみろって言われたって出来るはずないよ!」と冒頭の小説で叫んだ少年が「やめるな! 一生やれ! なんでもやれ! ほっといてくれ!」という半ば破れかぶれの声援をたよりに終わることなき練習=小説に向かう、その曲がりくねった道をたどった感動的な書物。著者はデビュー作『十七八より』から一貫してサリンジャー的な信仰としての文学を物してきたが、本著収録の書き下ろし作「虫麻呂雑記」ではローベルト・ヴァルザー的な歩行/観察としての文学への接近が見られる。2020/12/27
かば
10
書くことを本当に楽しんでいる人の本。2021/02/03
kentaro
7
よくぞ出してくれた。抱腹絶倒奇跡の書。恐るべしけつのあなカラーボーイ。乗代の小説は風景描写にあるといつも思っていたが、『虫麻呂雑記』にその答えがあった。最後の保坂和志の「あなたの考えだといつか書かなくなっちゃうんだよ」という言葉・・・どうか書き続けてくれることを。⚫️やってみろやってみろって言われたって出来るはずないよ!そんな風に思ったクニヒコは今年でばっちり二十七歳、意に反し、味の薄いものがおいしくなってきた。2020/07/23
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