講談社文庫 白昼の密漁

著者名：戸川昌子【著】

講談社（2021/04発売）

• ISBN：9784061833203

内容説明

敏腕生命保険勧誘レディに仕組まれた罠！　生命保険の外交をしている美しい人妻に、多額の保険加入や政財界の大物の紹介を口実に接近する古物商が。不正取引の影に隠された意外な事実を描く長編ミステリ－！　――毎月の生命保険契約高の成績争いで、ライバルの同性としのぎを削る美人セールス・御園登代子にしのび寄る甘い罠。疑惑の影がつきまとう奇妙な契約者たちに不安を抱きながら、ただひとり信頼のおける嘱託医との情事に溺れる彼女は、やがて不可解な陰謀の渦に巻きこまれてゆく。保険契約にうごめく人間の赤裸々な姿をスリル十分に描いた問題作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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所内での成績を争う保険外交員たち。契約を取るためには、血圧降下剤を飲ませることも、尿を取り替えることも厭わない。つまり不健康な人間を健康であると会社に偽って契約をしてしまう。ただ、その人物が直後に死んでしまったら……？ 平凡な主婦が何かに操られるように保険を巡る騒動に巻き込まれていく。 日常→非日常→日常の戸川昌子のお得意プロット。（ローウェル嬢）

2011/04/09