内容説明
山賊髭の探偵が大活躍。三つの不可能犯罪に名探偵が挑む! ――山賊髭を生やした赤ら顔の名探偵・増加博士が、華麗に(?)謎を解き明かす! 作品の登場人物が、自分が推理小説の中のキャラクターであること、これから事件が起きることなどを知っているという設定の、メタ・ミステリー。「『Y』の悲劇――『Y』がふえる」「最高にして最良の密室」「雷鳴の轟く塔の秘密」を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
111
増加博士その1。連作短編集。サブキャラは「奇跡島の不思議」の登場人物。トリックがイマイチな気が・・・。2016/04/14
セウテス
71
【増加博士シリーズ】第1弾。増加博士と目減卿の2人が登場するが、これはカー氏のフェル博士→ふえる→増加、メリヴェール卿→めべる→目減と語呂を合わせたもので、私は結構笑える。3作の連作短編からなるが、メタミスだからこそのトリックであり、現実感から少し離れて遊ぶ感覚で読むのが正解だと思う。しかし、もう少し緊迫感を残して欲しい、メタミスでも読者に語りかけたり自らメタだからという認識を持つ登場人物には、不満が残る。作者がとことんメタミスを作りたかったのだろうが、普通にカー作品をリスペクトした増加博士を読みたい。2021/09/06
モルワイデ鮒
14
本家をほぼ読んでないのに大丈夫かという心配がすぐに消し飛ぶメタメタなメタな中短編3つと幕間の道化芝居。単純にトリックと小ネタを楽しむ。カーの小説のタイトルぐらいは知ってたほうがいいかも。色んな作家の名前や小説のタイトルが出てきてニヤリとする。いきなり『奇跡島の不思議』のネタバレが豪快にあるので注意してください。2023/07/26
桂 渓位
9
ミステリーは、誰が殺されるか読み進めていかないと解らない緊迫感が、魅力の一つだと、再確認させてくれた一冊でした。 三話目の密室殺人、さらっと受け流しそうですが、無理があると思います(笑)2018/02/18
ソラ
8
内容(「BOOK」データベースより) 山賊髭を生やした赤ら顔の名探偵・増加博士が華麗に(?)謎を解き明かす!作品の登場人物が、自分が推理小説の中のキャラクターであること、これから事件が起きることなどを知っているという設定のメタ・ミステリー。「『Y』の悲劇―『Y』がふえる」「最高にして最良の密室」「雷鳴の轟く塔の秘密」を収録。 2009/02/17