内容説明
本書は、現代の知識人が知っておくべき2つの事実を示す。第一は、資本主義世界の覇権の構造はいかなるものであり、またそれは、どのように移り変わって来たかということ。第二は、「世界の金融を握る『ユダヤ財閥のロスチャイルド家』が、実は思いのままに世界を動かしている」と考える人が数多く存在するが、それは見当違いだということ、である。2つの解明の方途として、本書では、「ロスチャイルド家の創業以来の歴史」を、同時代の世界史に重ね合わせて分析する。ロスチャイルド家の繁栄の始まりは、1760年代のフランクフルトで、マイヤー・アムシェル・ロスチャイルドが金融に手を染めたことであった。それ以降、19世紀を通じて、彼らが栄華を極めたことは事実である。それが、どのようになされたか。また、彼らはいかに衰退していったか。そこに、世界史の事実を発掘する。尚、本書は、既刊『ロスチャイルド200年の栄光と挫折』のアップデート版である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
56
著者は予備校講師、常葉学園大学教授を経験、副島国家戦略研究所主宰の副島隆彦氏。ヨーロッパの大財閥ロスチャイルド家の歴史と全体像が簡潔にスッキリ分かる一冊。世界で一番大きな資金を持つ集団が、その時の世界をいいように動かす。かつて、大英帝国の黄金期とヨーロッパの繁栄とともにロスチャイルド家の世界覇権は絶頂期を迎えたが、その後はアメリカ帝国のロックフェラー家との争いに破れて没落していった、近現代史230年の歴史を検証しています。「ロスチャイルド家による世界支配の陰謀」論を粉砕することに注力しているそうです。2023/08/09
かなた
9
要約動画より。ロスチャイルドはじめユダヤ人の勉強はおもしろい。銀行のシステムを作ったのがユダヤ人やけどめっちゃ賢いよね!利子を最初に考えた人すごいや。"通貨発行権を得る"これがめっちゃ大事なんだよね。実際にアメリカとかはもう完全に取られちゃってる。3億人相手に利子貰うってまあ儲かる話だよね〜。2021/06/18
原です。
6
★★★初めての作家の作品を読了。ロスチャイルド家の家系を家系図を作って、創業者から順に説明してる。名前は覚えきれませんが、金(きん)と石油の戦い、イコール、ロスチャイルドとロックフェラーの対立、つまり、イギリス対アメリカという図式を主張されているところが興味深い。これからの覇権争いは中国かぁ。日本はのみ込まれるのか!?2022/04/03
寒山寺三平
1
ハプスブルク家の関連から手にした1冊。活字も大きく章立ても細かく切られているので読むのは楽だった。ただ、様々な事象を極めて断定的に言い切る表現には何度も違和感を感じざるを得なかった。近・現代史が全てロスチャルドとロックフェラーとの対立、抗争との関わりで説明されたり、日本についても歴史上の日本人がそれぞれのエージェントだったという指摘もそのまますんなりと理解するのは困難。ウェブで調べると膨大な著作がある著者のようだが、内容については十分に吟味しながら慎重に読み進めることが大切で、危険性もある本だと思う。2022/02/16
K T
1
では中国は何で覇権を握るのか2021/04/21
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