内容説明
著書累計670万部の人気料理ブロガーで料理コラムニスト・山本ゆり、5年ぶり待望のエッセイ集。
「特になんの事件もない、何気ない日常の話をこれでもかと詰め込んだ1冊。でも人生は日常がすべてなんですよね。どこを切り取るか、どう捉えるかで人生は悲劇にも喜劇にも持っていけるから、どうせなら小さい幸せをいちいちクチャクチャ噛みしめ(ガムか)、できるだけ面白がって過ごしたい」(著者あとがきより)
時に一緒に笑い、時に悩みに寄り添って涙する。泣いて、笑って、大忙しの作品集。大人気料理ブログ「含み笑いのカフェごはん『syunkon』」の大反響ネタに大幅加筆。さらに書き下ろしの新作も多数掲載。エッセイにちなんだおいしいレシピも掲載した欲張りな一冊です。
内容○具なしのインスタントラーメン○パッケージを開けるのが苦手な件○たけのことかいう食材○夏の王将○おしゃべりな人見知り○気が利かない人○おひとりさまビュッフェ○長女の呪縛○食べたくても食べられない人○星野源への葛藤○夢を追いかけること○あなたがしんどいことはしんどい○自分を好きでいるために
ほか
※この電子版は、カラーページも含まれておりますので、カラー端末をご利用下さい。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ででんでん
90
syunkonていうワードを見たことあるな〜くらいで、ブログもレシピも知らず、表紙に惹かれて何となく手に取ってみたが、凄かった。おもしろすぎて、共感の嵐に薙ぎ倒された。関西人なので、友だちとの会話の再現場面のリズムにどっぷり沈み込めて、心地良いのなんの。大好きなエッセイトップスリーが四天王に変化したように思う。いちばん吹き出したのは、きよ子ばあちゃんが、作業員さんにふるまうところ、そう、例のアレを。「過ぎ去ってからしか輝きが見えないシステム」にも共感しきり。できるだけシステムに抗ってみたいなあ、これから。2021/06/28
Ikutan
77
人見知りで目を合わせるのが苦手だけど、間があると落ち着かなくて、ついおしゃべりになってしまうという山本さん。うん、うん、分かるよ、その気持ち。そんな山本さんのエッセイは評判通りの面白さで、何度も声をあげて笑ってしまいました。地元、しかも、出てくる地名からご近所にお住まいの様子。大阪弁はテンポよく入ってくるし、話題も身近に感じて、一緒におしゃべりしているようで楽しい。添えられたイラストも味があって素敵!もちろん、カラーのお料理のページも充実してます。手軽に作れる美味しそうなメニューがいっぱいで嬉しいね。 2021/11/23
ネギっ子gen
56
人気料理ブロガー・山本ゆりが、【章を重ねるごとにどんどん暗い闇に引きずられていくという斬新なスタイル】で送る、5年ぶりのエッセイ集。ブログ「syunkon」の大反響ネタに大幅加筆し、書き下ろしの新作も。<今、世の中がモヤモヤしたり、みんな不安や疲れが溜まってギスギスしていますが、この本を読んでいる間だけでも、ちょっと休憩してもらえたら。何を伝えたいとかもおこがましい、まさに不要不急の1冊>と謙遜されているが、エッセイに因んだ美味しいレシピも掲載した、超お得な一冊! ていうか、この本、ナイスなメンタル本。⇒2021/09/09
野のこ
52
日記出たーー!(ゆりさんの文章を読むと毎度テンションが上がる笑)クリームシチューから追いかけてますが、やっぱり好きだなぁって笑いながら、時にはうんうんと共感したりじわじわっときたり感情が一緒に揺さぶられました。特に餃子の王将の家族の風景がとても素敵!何気ない日常の幸せってこのことなのね。2022/01/27
マカロニ マカロン
41
個人の感想です:B+。山本ゆりさんのエッセイ3冊目だが、毎回読んでいるうちに、カフェでランチしながらおしゃべりをしているような錯覚に陥るぐらい楽しい本。著者は人見知りがはげしい故、しゃべりすぎてしまうという、とてもよくわかる。また、人に会う時などに手土産に持って行く物を選ぶのにあれこれ考えすぎてしまってなかなか決められないという。これもすごくよくわかる。さらに、毎度の盆暮れの福井県の義実家に帰省時の天国飯(炊いたんの連発)が羨ましすぎ。ご自身と娘さんの朝、おやつなどの写真が料理研究家と思えぬ自虐ネタだww2022/02/22