内容説明
鮨評論界の第一人者だからこそ書ける、鮨を取り巻くリアルな現実が満載!この10年間でお鮨屋さんは大きく変貌しました。いつしか「コースのみ」が主流になり、予算も3万円超えが当たり前に。本書ではみなさんが感じている、もやもやとした疑問の答えをわかりやすく解説します。さらに、“赤酢全盛”時代がなぜ起こったのか?本当に旨いマグロとは?ウニの最新トレンドとは?など、鮨好きならぜひ知りたい最新情報も。また、今までの常識を覆すかのように、熟成やシンコ、アナゴの旬などの定説に疑問を呈します。
激変する鮨業界の最新トレンド、なにより正しい知識を得るために必読の一冊です。
もちろん、「ではどの店に行くべきなのか?」もわかります。
メディアでは大きく取り上げられないけれど、コース2万円超の有名店に勝るとも劣らない、1万8千円(税別)以下の著者が認めた東京の名店をカラーグラビアと共に紹介。
ぜひお楽しみください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
88
浅草の鮨屋でシャリが赤酢だったので、さすが江戸前鮨やと感心したが、この10年で江戸前鮨はかなり変わった。戦後の白いシャリは米酢が主で酸味が強いため砂糖を入れるところが多かったが、2000年代から赤酢が再評価され、横井醸造「輿兵衛」を使う鮨職人が増えた。2010年代に海外からの客とミシュランでの評価からおまかせのメニュー化とSNSの影響で、鮨バブルというべき状況となった。年間200日以上鮨屋に通う著者が推す1万8千円以下のコースを出す名店10店舗を巻末に載せている。鮨だねもシャリも進化し続けているんですね。2021/08/25
たまきら
37
夫が面白がるかな?と取り寄せたら案の定大喜び。著者の番組を見たことがあるとか。「おっうちのお客さんだ!」なんて楽しそうにページをめくっていました。私はシャリの写真は楽しみましたが、お鮨は前ピンの写真が多く、じっくり眺められなくてがっかり。夫は夫で店の前をいつも通るけど買ったことがないという職人さんとお店を覚えたとか。そういう使いみちがあったか…。板さん逃げて~!うちの夫売りつけるのうまいよ~!!2024/01/31
ようはん
17
ここ近年の江戸前鮨は赤酢を用いたシャリが主流になっているという話であるけど紹介されている店は大体が東京。地方というか福島市近辺では赤酢のシャリ出してる所はあるのか。2022/06/18
かなすぎ@ベンチャー企業取締役CTO
8
寿司屋は2万円以下のお店を選べ!とのことなので、覚えておく。自分は年齢的にも、気づいたら寿司というのは高級で、格式張ったイメージがあったけど、それがどういう経緯で今のように数万円もする寿司屋ができてきたのか理解できて、面白かった。今はバブル時代なんだなと理解できた。寿司を美味しくする方法については、まだ科学的に研究されてないようだから、そのへんの研究をするのは面白そう。2023/04/16
spike
5
久しぶりにちゃんとした寿司を食べることになったので事前にお勉強。いえ、ホントにこの本勉強になります。「おまかせ」ってどうなんだろうと思い込んでいたのですが、なぜこの10年で増えたのかとか、いろいろ「そうだったのか」が前半に書かれています。2021/04/17