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内容説明
何が幸せか決めるのは親ではなくあなた自身。
親をがっかりさせたくないから、期待に応えようと考える人は多いようです。でも、「親を大切にすること」と「親の期待どおりになること」は同じではないのです。
子供が夢見ている将来の職業を話す時、その業種のことをよく知らないまま全否定して子供を悩ます親がいるように、「一番近くにいる人」が「一番的確なアドバイスができる人」でもありません。
子供の人生ををコントロールしようとするのは、親の「同調圧力」です。
親の一番の役割は、子供を健康的に自立させること。子供はそのため、自分は何が好きで、何がしたくて、何が幸せと思うのか、親にはっきり伝えていいのです。
温かな人生相談回答でも話題の著者が、日本独特の「同質性」「世間」のありようを説明、ユーモアを散りばめながら鋭い切り口で、子供たちに「自分らしく生きていい」というメッセージを綴ります。親子で必読、目から鱗の一冊です!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スリカータ
19
ティーン向けですが、大人も読み応えがありお勧めです。大人になった自分が、子供に接する上で気をつけたいことも分かります。2021/05/28
うさうさ
16
主に親子関係について書いた本で、この年で、子どもの立場で読んでもなかなか深かった。遠い昔の事ではあるけど、読み進むにつれ当時親から言われた嫌な言葉が蘇る。 タイトルを見たとき、親はそもそも私に何かを期待していたのかなと考えた。勉強しろも言われた事なく、わりと自由だった気がしていたが、おそらく昭和の典型的な女性の生き方を見ていたのだと思う。 私が男性ならまた違ったかもしれない。 「世間と社会は反対語である」とは、軽く衝撃だった。 2022/12/03
サラダボウル
16
母親は最大の同調圧力である。親は他者としてきっぱりと認識し、自分の価値観を模索してして生きること。罪悪感を覚える必要は全くないんだよ。と、著者は丁寧に若者へ伝えるべき事を伝えてくれる。世間と社会について。これまでの日本とこれから。ストンと腑に落ちる若者が笑顔になれるといいな。親世代も、うっ、ちょっと気をつけよう、と思える良書。途中、シンデレラの継母の人生を考えてみよう!とかシンデレラの王子様が変態だったらどうしようとか、その辺りは楽しく(でも、ふむむと思う)読める。先生が何気なく読んでたら、格好いいなあ。2021/08/12
なま
12
★5 親子関係の本だが様々な交友関係に置き換えて読める。100か0では無く最悪よりわりとダメ、最高よりベターを選択する意味。毎日の献立から食べたい物を食べているか?親の出すものをたべるか?「自分で考える」クセ、行為はいつでも出来る。目標が定まらない際は消去法で考える。「考える」と「悩み」は区別しマズローの要求5段階説から考え方を導く。なにより「社会(法のルール)」「世間(人情ルール)」「家庭(愛情ルール)」の区別が要。世間の感覚が無い国に驚く。真面目、優等生、人間関係に息苦しさを少しでも感じる人は読んで!2022/08/28
ゆぽ
11
書店でたまたま手に取った本。なんと発売日当日だったのでこれも何かの縁かと思い購入。中高生ぐらいの子ども向けのようですが、親の立場でもとても興味深く読みました。特に「他者という存在」のくだりはストンと胸に落ちました。2021/04/09