誰がために医師はいる――クスリとヒトの現代論

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紙書籍版価格 ¥2,860
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誰がために医師はいる――クスリとヒトの現代論

  • 著者名:松本俊彦【著】
  • 価格 ¥2,860(本体¥2,600)
  • みすず書房(2021/04発売)
  • ポイント 26pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784622089926

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内容説明

嗜癖障害の治療は誰を幸せにすれば終わりなのか? 薬物依存症をはじめとする、嗜癖障害治療の最前線で戦ってきた精神科医の半生記。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっちゃん

159
次男からのオススメ本。著者は私もテレビや新聞でお見かけした、依存症治療の第一人者。とても面白く読み易い文章。自虐も交えながら、可笑しみのある筆致で描かれたこれまでの人生にはしばしばぷぷっと吹き出してしまう。が、そこから浮かび上がる、離れたくても薬物に依存してしまう患者への真摯な姿勢。依存症の背後には必ず深い心の傷と孤独がある。それと向き合わずに徒に罰して刑務所に送り込んでも依存症は繰り返される。「アディクション(依存症)の反対語はしらふ、ではなくコネクション(つながり)」心に留めて報道等に接していきたい。2021/10/28

アキ

94
依存症を専門にする精神科医のエッセイ。医師は免許を取って医師になるのではなく患者から教わって医師になる。担当の覚せい剤依存の若い女性が自殺したことで、患者のトラウマ体験を積極的に訊くようになった。医療者ができることは海で溺れている依存者に「浮き輪」を投げてやることしかできない。その浮き輪をつかんで泳いで陸に辿り着くのは依存症自身なのだ。「人間は薬物を使う動物である」アルコールを分解できる動物はヒト、ゴリラ、チンパンジーだけ。そういう医療者もまた患者に求められれば応じざるを得ない薬物療法依存症なのである。2021/05/26

ネギっ子gen

49
嗜癖臨床最前線で戦い続ける精神科医の半生記。いかにも「みすず」という装幀。<「ダメ。ゼッタイ。」は嘘だ/良い薬物も悪い薬物もない、あるのは良い使い方と悪い使い方だけ/「困った人」は「困っている人」/国が薬物対策としてすべきことは、法規制を増やして無用に犯罪者を作り出すことではない。薬物という「物」に耽溺せざるを得ない、痛みを抱えた「人」への支援こそが必要/これは私なりの挑戦であり、戦いなのだ。そう自覚するに至るまでの彷徨や雑感をまとめたもの>。良書!【人生において最も悲惨なことは、一人で苦しむことです】⇒2021/09/20

ばんだねいっぺい

30
 力みのない書きぶりでスーパーマンではない精神科医として働いた中で出会った自分のこころに残ったエピソードを語っていくもの。答えを教えてくれるわけではなく、むしろ、問いを共有した感じがする。自分の暮らしの中にも「苦痛を消すため」の「不健康」があるよなと思った。2021/09/18

T

16
アディクションの対義語はコネクション、困った人は困っている人。鋭い名言が多く、頷かずに読めなかった。精神科医、しかも違法薬物も含めた依存症の専門医が、赤裸々に自身の背景などに迫って書いているのには、どれほどの覚悟があったのだろう。様々な失敗や逡巡、後悔なども書いてあり、人間としての姿が響いてきた。時に過激な表現で炎上してしまったことや、テレビ報道でバッシングされた件も書いてあったが、それでも立ち向かい続けている姿を応援したくなった。コーヒーの件は、学生時代に同じことをしていたのでとても笑ってしまった。2022/02/27

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