内容説明
神秘思想、呪術、魔術、秘密結社、占星術……知られざる精神の歴史と正体を豊富な図とともに詳解する。隠された思想の起源と転換点を解き明かす知の万華鏡!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
k
2
やっと読了。内容が広過ぎて、分からんことの方が多い。2024/02/25
6ちゃん
2
中高生の本棚にそっと置いておきたい書の一つ。西洋風ファンタジー物に使われる要素の源流に触れる事ができる。西洋の精神史の理解にも役立ち、キリスト教という公の精神文化の裏に原始的な欲望の発露と自然の真摯な探求が常に存在し、それが魔術的行為として形成されたことが窺える。科学の発展により自然の暗闇部分は大分薄くなったように見えるが、明らかとなった自然の複雑さ故に逆に未来への不安の影は濃くなったように思え、その代替としての魔術的行為は当分続くように思える。それが自然あっての人間、という感謝の範囲ならよいですけどね。2021/09/08
森哲夫
2
コツコツと読んでようやく終わった。 名詞が多く前半は意味を捉えるのに力を注ぐ必要があったが、慣れてくると読むスピードがあがってくる。 表題の魔法の章が最高潮で、迫害と殺戮の仕事を誇りとした時代を当時の資料でもって説明する。 キリスト教というか、それを利用して地位にのさぼる連中につよい憎悪を抱いた。 なぜそんなにも残酷になれるのかと。 魔法という言葉からイメージされる物事を中東とヨーロッパに限定して書いた本で、面白い。 2021/09/07
∃.狂茶党
2
魔術について、インドや、東アジアなどを除外し、主にローマ帝国近辺のあれこれを綴った本。ちょっと駆け足ですが、それでも600ページほどありますので、致し方ない。 オカルト関係に興味がある人はとても楽しいとおもいます。2021/04/23
さく
2
西洋魔術の歴史、悪魔崇拝、魔女・魔術師たち、タロット、人相学、著名な人物まで、いわゆる「オカルト」ならこれ一冊あれば理解が深まる。魔法使いになりたい人だけでなく、澁澤龍彦やその他幻想文学を深く知るのにもぴったり。2021/03/11