リベラル・ナショナリズムと多文化主義 - イギリスの社会統合とムスリム

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リベラル・ナショナリズムと多文化主義 - イギリスの社会統合とムスリム

  • 著者名:安達智史
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  • 勁草書房(2021/04発売)
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  • ISBN:9784326602599

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内容説明

都市暴動、過激主義によるテロリズム、極右政党の台頭。「多文化」と「多分化」の間に揺れるイギリスにおいて、人々の連帯はいかにして可能か。本書は、リベラル・ナショナリズム、多文化主義、イスラームをめぐる社会学・政治哲学の議論をもとに、労働党政府の政策を分析し、グローバル化時代の社会統合の可能性を照射する。

目次

はじめに

序論
 1 世紀転換期のイギリス──社会統合とムスリム
 2 社会統合の理論
 3 アイデンティティと/の政治
 4 多文化主義とリベラル・ナショナリズム
 5 先行研究と意義
 6 本書の構成

第1章 グローバル化、「超」多様化、不安の政治
 1 多様化するイギリス
 2 「超」多様化するイギリス
 3 移民、ムスリム、不安の政治
 4 アイデンティティの政治──不安、分断、包摂

第2章 多文化主義とリベラル・ナショナリズム論
 1 リベラル・コミュニタリアン論争
 2 多文化主義
 3 多文化主義への批判
 4 リベラル・ナショナリズム論
 5 リベラル・ナショナリズム論への批判
 補論1 デュルケムと今日のナショナリズム論

第3章 戦後イギリスの社会統合政策──戦後から一九九七年まで
 1 政治的バーター(1)──一九六二年英国連邦移民法と一九六五年人種関係法
 2 政治的バーター(2)──一九六八年人種関係法と一九六八年英国連邦移民法
 3 政治的バーター(3)──一九七一年移民法と一九七六年人種関係法
 4 サッチャリズム──合意から排除へ
 5 ローカルな多文化主義
 6 バックラッシュ──ハニフォード事件とラシュディ事件

第4章 多民族社会イギリスの統合をめぐる定義──制度的人種主義からコミュニティの結束へ
 1 『マクファーソン報告』
 2 『パレク報告』
 3 第三の道、コミュニタリアニズム、ソーシャル・キャピタル
 4 北イングランド暴動
 5 『カントル報告』
 6 『カントル報告』の特徴──『パレク報告』との比較
 7 制度的人種主義からシティズンシップへ──『全ての人の場所』と『結束的コミュニティの構築』

第5章 移民、シティズンシップ、ブリティシュネス──リベラルなナショナリズム
 1 イギリスにおけるシティズンシップと教育
 2 新労働党のシティズンシップ教育
 3 プログレッシブ・ジレンマ──白人系の不満とシティズンシップ
 補論2 多から構成された一──紛争理論、抑制理論、アイデンティティ
 4 シティズンシップと移民
 5 七・七と多文化主義の失敗
 6 ブリティシュネス
 補論3 ブリティシュネスの歴史と性質
 7 難民──包摂されざる外部

第6章 若者ムスリムとブリティシュネスの政治
 1 イギリスにおけるムスリムの意識
 2 若者ムスリムと過激主義
 3 若者ムスリムの二重の疎外
 4 統合の義務
 5 新労働党政府のテロリズム「防止」政策

第7章 平等、多様性、接触
 1 「コミュニティの結束」の定義
 2 「機会の改善、社会の強化」計画
 3 雇用・教育政策とその成果
 4 平等と多様性のための法制度
 5 接触の科学と政策
 6 シティズンシップ教育の実践
 7 サーベイとコミュニティの結束

第8章 信仰学校をめぐる政策と論争
 1 イングランドにおける信仰学校
 2 新労働党政府と信仰学校
 3 信仰学校をめぐる論争──コミュニティの結束との矛盾
 4 信仰学校とコミュニティの結束──文化を通じた統合

第9章 フランスとイギリスのスカーフ/ヴェール論争──欧州人権条約第九条と経路依存性
 1 ナショナルな経路依存性──共和主義モデルと市民社会モデル
ほか

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