内容説明
作家たちが自ら料理し、その手順を綴ったエッセイを精選。内田百間、石井桃子、武田百合子らの「お家ごはん」をなぞる悦楽。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
36
2021年刊。主に家庭料理について作家が書いたエッセイ集。短めで作り方の説明がまじる。久しぶりに森茉莉氏の「好きなものは好き」をガツンと喰らった。何か文句ある?いいえありません。むしろ素敵です。と脳内で問答した。武田百合子氏は夫に作ったすいとんの話で『富士日記』の頃のこと。やっぱり超具体的だし感覚が明晰だった。水上勉氏は『土を喰らう日々』の抜粋。禅寺での質素な調理について自省的に語る。体験、実感だから味わい深くて説教にならない。尾辻克彦(赤瀬川原平)氏は思ったままのお喋りで、いつも通り楽しかった。2025/05/17
seacalf
35
どれも短いエッセイだが、洒脱で読みやすい。金沢の治部煮、昔の極上の海苔弁、若布の油いため、作曲家ステルンのゆで卵のファルシー、スペイン風オムレツ、ワルシャワの牛乳、嫁菜飯、大分名物りゅうきゅう、モスクワのハルヴァ、食べたいもので溢れかえっている。豪華な作家陣それぞれの個性が光り、しみじみと味わい深い。牧野富太郎さんの文章、初めて読んだな。星野道夫、米原万里、水上勉、伊丹十三などは再読したい。大好物なので池部良のすき焼きが父親との思い出も相まってなんとも良かった。2026/05/14
たまきら
28
読んだことがあるものが多くて、自分の食い意地の張りっぷりに苦笑い。特になつかしかったのは向田邦子さん。邸永漢さんも大好きでした。八代目坂東三津五郎は初読み。粋だなあ。そして永遠のあの米原万里さんのあれも載ってました。当然よね~。2026/07/10
あじ
26
“天然物”の饗宴は一文が口福なり。◆アンソロジーエッセイ 2021/04/05
tetsubun1000mg
22
有名な作家から各分野で活躍しているらしい作家さんまで、手料理に関するエッセイなどを集めて編集している本。 自分で好きな料理を作る話なので、作家さんたちも本当に好きなものや料理のレベルも分かって興味深い。 プロの料理人レベルの作家もいれば家庭料理やほとんど作ったことが無い人まで様々な作家の料理をする様子が浮かんでくる。 池部良の「すき焼き」と米原万里の「ハルバァ」の話が特に心に残った。 各章が短めで多くの作家さんの幅の広い話題が楽しめた。 伊丹十三のスパゲッティの話もいろんな本で出てきたが初めて読んだ。2021/10/22




