言葉が足りないとサルになる――現代ニッポンと言語力

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言葉が足りないとサルになる――現代ニッポンと言語力

  • 著者名:岡田憲治【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 亜紀書房(2021/03発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784750510200

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内容説明

すべてを「ウザい」の一言で済ませてしまう大学生。「いまのお気持ちは?」以外に聞くことができないマスメディア。問題が勃発するたびに口を閉ざす政治家……。日本社会の停滞は、言葉が圧倒的に足りないことが原因なのでは?
こうした閉塞感を打開するべく、「豊かな言葉とたくさんのおしゃべりこそが、これからの日本を救う」と一人のセンセイが立ち上がった。
教育現場、会社、メディア、国会など、さまざまな例をあげながら、日本の現状と未来について語り尽くす。言葉の問題をとおして考えた〈現代日本論〉。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

65
10年前の本。にも拘らず、古さを感じないどころか、ますます書かれている傾向が強くなっていると思う。文章どころか、単語ですらない。さらに、意図的になのか、嚙み合わないという状況。感情なのか、理解できないのか・・わかりえない世界のように思っている。だからこそ、言葉にする、言語化することが重要。言語化することで、自分自身の思考・感情の整理になるのは、実感している。また、その人(自分も含めて)が持っている語彙の幅に、時々、愕然としたり、凄いなあ~と感嘆したりする。語彙は簡単に増えるものではないので、努力が必要だ。2021/02/14

空猫

30
読みだして途中でつぶやきたくなるほど膝打ちまくりだった。日頃言葉にできなかったモヤモヤや怒りを代弁してくれました。「ヤバ、ウザ」等の単語で慰めあってつるむ関係。怪我やトラブル無しで育つ子供達。質問力が残念なインタビュアー。伝えるのはお約束の感動物語ばかりのマスコミ。説明しない政治家。無知やおバカは芸でない。[笑わす]と[笑われる]は違うはず。そしてこれらを変だと思っていない人が多いこと。[言霊]という言葉がある程[言葉]って大事なのだ。昨今の[言葉狩り]はあのディストピア小説や独裁者を思い出さないか?→2018/12/23

テツ

20
定型的な単語だけで構築される仲間内でのやりとり。まともな大人とは到底思えないような貧弱な語彙力。言葉が足りない日々は自分自身の精神をどんどん貧弱にしていき、そんな人間が溢れる社会は総痴呆化していく。脳内で一人静かに積み重ねるにしても他者との対話で磨き上げるにしても、思考というものはまず言語ありきだということ。語彙数や、モヤモヤと渦巻く感情や感覚を言語化するという過程がおそらく人を人たらしめる。そこを面倒臭がり放棄した末には確かにろくなことがない気がするな。自分も気をつけたいです。2021/02/16

樋口佳之

14
言葉をきちんと使える第二集団が絶対に必要なのです。/言葉について熱い議論が展開されている本。著者は高等教育を修了する社会的中間層に、なんとしても言葉の力を維持回復して欲しいと願っています。自由な市民社会の存続に不可欠な要素だと叫んでいるような文章です。/なのに何故このようなタイトルかなあ。サルってヤバくね~。2016/09/15

takeapple

12
「言語技術」が日本のサッカーを変える 」(光文社新書)田嶋 幸三著を読んで成る程と思いましたが、サッカー好きの岡田先生もお読みになっていたんですね。おっしゃるように言葉がとても大切ですね。私も中学生が言葉を使って社会のことを考えて、話せることに心を砕いてきたけれど、うまくいっていないですね。その子たちが大学生になるんですよね。専修大法学部に進む子は地方ではそれなりな子だもんねえ。 さてもう一度頑張りますか。2022/02/06

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