独りでいるより優しくて

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独りでいるより優しくて

  • ISBN:9784309206752

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内容説明

ある女子大生が被害者となった毒物混入事件を核に、事件に関係した当時高校生の3人の若者が抱えつづけた深い孤独を描く。中国の歴史の闇を背景に、犯罪ミステリーの要素も交えた傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

169
すっかりこの作者のファンとなってしまいました。いままで日本語に訳された本をこれですべて読んだことになります。どれも同じような感じがなく特にこの作品は、ミステリー的な心理的な部分を多く含んだ物語となっています。アメリカに住みながら、中国の北京での物語をかなりうまく書かれているのではないかと思います。私は東野さんの白夜行のイメージが頭に残りました。2016/12/03

どんぐり

74
主な登場人物は如玉(ルーユイ)、泊陽(ボーヤン)、黙然(モーラン)の3名。中国名の漢字なので名前が覚えられない。一人は中国に残り、2人は地方都市の小さな一室から北京へ、それからアメリカへ。過去にあった毒混入事件と、その後の彼らの人生。登場人物に魅かれるものがないし、事件の真意もはっきりしないので面白くない。時にはこういうこともある。本作よりも『千年の祈り』を読むべきだったか。2019/05/28

キムチ

70
21年間介護して来たかっての闘士 少艾の不審死から幕が開く…過去に向けて。天安門事件の後、それは起きた。四合院で育った孤児如玉と黙然は渡米。如玉より姉貴分 少艾と如玉の共存維持の不協和 きしみがこれでもかと言うほど綴られる。分かりやすいのは黙念…研究室の出来事に無言を貫く。如玉は2回の結婚の後 家政婦をしながら生を繋いできた その路の景色は推すばかり。「道が遥かなれば馬の力を借り 時が久しくなれば人の心は分かる」とは言うものの、なぜ今 米から 泊陽と何を語りたいのか…泊陽と思卓の挿入話にだけ 色と温度2025/03/07

紅はこべ

70
天安門事件の直後、クリスチャンの姉妹に育てられた孤児の少女如玉が教育を受けるために、北京に送られる。彼女の出現は北京育ちの幼馴染みの泊陽と黙然、彼らの姉的存在の女子大生少艾の運命を大きく変えることになった。少艾が何者かに服毒させられる事件が背景にある。三人とも幸福になれず、家庭も築けず。他者との繋がりを徹底的に拒む如玉の冷たさが原因にあるようだ。如玉に出会わなければ、少なくても黙然は普通の幸福な家庭を持てたろう。平凡だが心優しい黙然と、闘士だった少艾は、やはり如玉にとって敵だったのかな。2015/08/05

おさむ

58
いま最も世界で読まれるべきだと思う「中国のチェーホフ」の異名をもつイーユン・リー。この4作目も毒物混入というサスペンス要素を織り交ぜつつ、米中の2つの舞台を合わせ鏡に、20年もの時の流れも踏まえながら双方の文化や国民性の違いを浮かび上がらせる手法はお見事。一方で幼い頃の記憶が人生に多大な影響を及ぼすこと、心を閉ざし孤独に暮らす現代人の淋しさなど普遍的なテーマも描く。300ページを超す長編でしたが、一気読みでした。2016/02/15

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