内容説明
第18回大佛次郎論壇賞受賞から3年
「本書は、ぼく、小松理虔が、この10年、いかに土地と交わり、思考を重ね、いかに震災と原発事故を血肉化してきたのか、つまり、ぼくがどのように復興してきたのかを記した『復興の書』である」。
――震災から10年、格闘し続けた福島のアクティビストは何を思うのか。外国人との交流、福祉施設への滞在、娘の成長。様々な出会いを通して、トラウマを受け止める「ナラティブ」にたどり着く。地域づくりから、心の継承へ。大佛次郎論壇賞受賞から3年、待望の増補新版。
目次
増補版刊行に寄せて
はじめに
第1部 食と復興
第1章 いわきの現場から
0 福島の食
1 潮目の地にて
2 豊間から考える
3 引き裂かれた福島
第2章 うみラボの実践
第3章 バックヤードとしてのいわき
1 かまぼこと原発
2 ブランドとコモディティ
3 復興と破壊
第2部 原発と復興
第4章 復興とバブル
第5章 ロッコクと原発
第6章 原発をどうするのか
第3部 文化と復興
第7章 いわきの力
第8章 被災地と地域アート
第9章 誤配なき復興
おわりに
第4部 復興と物語