講談社文庫<br> 凶弾 瀬戸内シージャック

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講談社文庫
凶弾 瀬戸内シージャック

  • 著者名:福田洋【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 講談社(2021/04発売)
  • 盛夏を彩る!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~7/27)
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  • ISBN:9784061362406

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内容説明

1970年、体制に反抗する〈青春〉があった。それも横目に、社会に反抗するしかなく生きる〈青春〉もあった。飢えた野良犬とだけは見られたくない……。唯一の孤独な美学と、一丁の銃に見果てぬ夢を托した若者・荒木英夫。一発の狙撃弾によって幕を下ろす戦慄のシージャック事件を描いたドキュメント・ノベル。石原良純のデビュー作映画の原作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gtn

18
よど号ハイジャック事件と時期が重なったため、瀬戸内シージャック事件犯人を、今まで思想犯と思い込んでいたが全く違った。幼い頃からの不遇が影響し、たった一回でも英雄になりたかった男。旅客船を乗っ取ったところで、逃げ切れられるはずもない。人質に危害を加える思いも毛頭なかっただろう。だが、警察は人命救助を優先に、彼を一発の銃声で仕留めた。自らの溢れる生気を、こんな方法以外に治められなかった犯人。大きい括りでは、1970年という時代の申し子といえる。2024/11/07

リュウジ

9
★3今では考えられないが、子供の頃、テレビでこの20歳の犯人射殺の瞬間を目撃した。時は大阪万博の1970年。当時はどんな時代だったのか。また警察は犯人にどんな考え方で対抗したのか。完全ノンフィクションではなく事実を忠実に活かした小説。その分、当時の社会の空気感が伝わってくる。高度経済成長の陰でよど号事件や70年安保闘争、さらには公害問題などで揺れる社会の中で、繁栄の波に乗れない青年には船を乗っ取りライフルを乱射して自滅するしか生きる道はなかったのか。時代がどうあっても、生きるとは自然淘汰なのかもしれない。2022/10/27

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