内容説明
異常者に拉致された検事の妻の変心は何故か? 男の血は熱く、哀しい――東京地検検事の妻が、白昼、異常者によって拉致され、陵辱の限りを尽される。遅々として進まぬ捜査に、業を煮やした検事は、一匹狼の調査屋・千年道士に助けを求めた。事件の想像を絶する成り行きが、千年の魂を震撼させた。千年は、深夜の阿蘇山麓へ、香港の暗黒街へと、苛烈な調査行を続けていったが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
10
皆異常者ですが、西村作品は異常者率は高いので違和感はありません。無敵の主人公が問答無用で暴れまくる話です。2020/09/05
毒モナカジャンボ
3
西村寿行の小説の登場人物はたいがい異常者なので、内容を何も説明していないタイトルと言っていいが、そこはさすがに踏まえており、精神異常者の問題と、国際的巨悪の人身売買にまつわるストーリーが並走する。西村寿行先生の薄すぎる人権意識が生かされた地の文にはひやひやさせられる。異常者がどれも大体同じ理路で他人の女を略取していくので笑ってしまう。人間を性器と暴力としてしか見ない反-人間主義(だから後背位ばかり描く)。肛門性交とフィストファック、著者的にどちらがより暴力的なのか。ぎりぎり破たんしないところに収めた良作。2019/09/13
sun
1
最初は拉致、強姦だったが、最終的に国際的人身売買、麻薬組織との戦い。 ちょっと拡げすぎて現実感なくなる。せめて国内で終わって欲しかった。2013/05/06
曲技旅団突撃隊
0
西村寿行らしい小説です。ただ女性には厳しい内容かなぁ・・・小説の面白さと言えば星2つ。2013/01/15
発起人
0
現代に続く停滞の時代を準備した(言い過ぎか?)西村寿行の「ハード・ロマン」2005/06/30
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