- ホーム
- > 電子書籍
- > 趣味・生活(教育/子育て)
内容説明
保健室。そこは、子どもたちの体とこころの駆け込み寺。子どもたちが訴える体の苦痛、何気なくつぶやく言葉の裏にある本当の気持ち。保健室から見た、現代っ子たちのこころを実践的な事例と共にお伝えします。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
39
娘を見ていて思うのは、「今の子どもたちって忙しい…」ということでしょうか。自分は子どものころ、愛犬と(宿題もせず)暗くなるまで田んぼや林の中でフラフラしている時間が一番好きでした。保健室には全く行きませんでしたが、それは愛犬が安心させてくれたからなのかもしれません。トラブルはきっと起きる。けれどもその時、自分は娘にとってどんな存在でいられるか。そんな視点で読みました。学校が大好きな娘を支えてくれる多くの人へ感謝いっぱいです。2021/04/30
ネギっ子gen
26
教育困難校等の教員として25年間勤務後、セミナー等を通じて、子どものことで悩んでいる教師から圧倒的な支持を得ている著者が、実際に脳科学を活用して対応した事例や 生きづらさを抱える子どもの思考や言語の特徴、生きる力を高めるための大人の関わり方をわかりやすくまとめた一冊! 「はじめに」で、<これまで教育の現場で「きれいごと」で済まされてきたことにも鋭くメスを入れた/子どもたちの生きづらさの事例やその対応法を通して、大人自身も向き合ってこなかった自分の中の生きづらさについて考えるきっかけとなれば幸いです>と。⇒2021/04/09
ルート
11
保健室はレジリエンスを育てる場。教育の場であり、癒やしの場ではない、ということを忘れてはいけない。メンタルが弱いという表現がある。しかし筆者は、メンタルにマイナスの影響を与えてしまう言語・思考パターンをしてしまっているだけ、と説明している。確かにそう思うし、それを繰り返していたら、誰でもネガティブになってしまう。どんな経験も、成長に変換できる思考力を養っていくのが大切だ。2025/02/21
こばゆみ
9
とても良かった!タイトルで「保健室に来る子どもの事例集かな」と思ったけれど、「助けを求めて保健室へ来る子どもとどう接するか」がメインで、保健室に関わりのない人にとっても何らかの気付きがあると思う。人と接する時は「しっかり」「ちゃんと」のような抽象的な言葉でなく具体的に言葉にするとか、「急いで」「ゆっくり」とか程度に個人差が出る言葉の認識の摺り合わせをするとか、改めて言われると「なるほどな〜」と思うことがたくさん。ダメな自分も自分の構成員、どうしたら良いかを常に考えようっと。2021/06/03
ひめぴょん
7
養護教諭の経験をもとに活動をされていらっしゃるようです。教育職としての専門職が置かれた学校保健があるのは日本だけなのだそう。私自身は身体測定や検診の時くらいしか保健室とはあまりご縁がありませんでしたが、末っ子ちゃんは何かと保健室のお世話になっていて気になったので借りてみました。問題を成長に変え、思考力を育てる活動をしてこられたようです。今だけを見た優しさではなく、将来を見据えた指導にこそ愛を感じます。子どもならではの不安を抱えた状況への具体的対処の様子を多くの先生に学んでいただきたいと思いました。以下は文2021/10/23