ハーパーコリンズ・ジャパン<br> 結婚という物語

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ハーパーコリンズ・ジャパン
結婚という物語

  • ISBN:9784596552143

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内容説明

生まれる愛、誓う愛、試される愛――
2019年 女性小説賞受賞!
世界累計100万部突破の話題作。


“冤罪という悲劇であると同時に、感動的な物語”
――バラク・オバマ(アメリカ元大統領)

“深い感銘を受けた。そして、考えさせられた”
――ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)

“アメリカが歴史の大きな転換点にある今、必読の書。人々を引き裂くのはナイフや銃弾とは限らない。でも、結びつけるのはいつも愛なのだ”
――鴻巣友季子(翻訳家・文芸評論家)

“アメリカの人種問題を扱いつつも「結婚」が個人や家族に与える普遍的な問題を描いており、読後に誰かと共感や反感を分かち合いたくなる”
――渡辺由佳里(書評家・エッセイスト)

ありふれた幸せな夫婦、ロイとセレスチャル。
ある日、町の寂れたホテルに泊まった二人だが、
その夜に女性客が強姦され、犯人と疑われたロイは警察に連行されてしまう。
とんでもない濡れ衣だと誰もが釈放を信じたが
夫の無実を訴えるセレスチャルの証言もむなしく
ロイに言い渡されたのは懲役12年の刑だった。
唐突に、理不尽に引き裂かれた二人は、
刑務所のなかと外とで手紙をやり取りしつづけるが――
愛とは、結婚とは、人種とは、社会とは。魂に訴えかける各賞受賞の話題作。


*女性小説賞受賞
*NAACPイメージ・アワード受賞
*アスペン・ワーズ文学賞受賞

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

60
引き裂かれた関係、変わる愛、試される愛。古今東西あらゆる形を与えられてきた結婚という物語。ただの恋愛関係ではなく、そこに約束されたもの、誓約があるとはどういうことか。正常な人間性のなかで愛はどこまで耐えられるのか。残酷なまでの現実感、生きた声に打ちのめされる読書。ロイのプライドが混じり合った渇望、セレスチャルとアンドレのジレンマや苦痛、そのどれもが心をかき乱す。それぞれの立場で醜くなり切れない彼らの姿が痛々しく、美しい。ありふれた構図ながら、弱さと惨めさ、尊厳と憐れみの中に人間を人間足らしめるものを見た。2021/04/01

ヒデミン@もも

52
日本でもヘイト発言は問題になってるいるが、アメリカの人種差別は根が深い。免罪を絡めて男女の愛を確かめる。ジェンダーの問題も投げかけられる。女は、妻は、母は、こうあるべきだ。男の浮気は許される? 女だけに姦通罪? しかし、エピローグにえっ⁉︎ 読みが足りないのかな? 2021/05/03

星落秋風五丈原

20
書簡体も入れながら結婚したばかりのカップルが振りかかった災難によって心が離れていく物語2021/04/21

D

19
結婚は長い時間を一緒に育むもので、もしそれが失われてしまった時、彼らの関係はどうなっていくのだろうかという「結婚」をテーマにした作品。結果的に冤罪ではあったけれど、ロイの考え方や思想はけっこうしんどかった。「特別な見返りを受けて然るべき。」「今なら許してやる。」など、セレスチャルを見下すような発言が多かった気もしたし。なので私はずっとそばにいてくれたアンドレとセレスチャルの関係性の方が好きだった。「結婚」というものの難しさは感じることができたが、まだまだ心情の理解が足りてないかも。読み直します。2021/09/30

とりあえず…

18
結婚という古今東西、至極当たり前の制度。それでいてこんなに考えさせられるものもないな、とあらためて思う。人種差別や性差別も触れてはいるが、本作の主軸はあくまで結婚。それを重々しくなく丁寧に描かれていて、ゆっくりと味わせていただきました。人それぞれに、或いは同じ人でも読むタイミングによって、感じ方は随分と変わる作品だとも思いますが、兎に角とても良い作品です。オバマさん、ビルゲイツさん、絶賛だそうですよ。知らんけど…2021/07/16

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