福島第1原発事故後10年 テレビは原発事故をどう報道したか 3・11の初動から「孤立・分断・差別」そして「復興」フェイクまで

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福島第1原発事故後10年 テレビは原発事故をどう報道したか 3・11の初動から「孤立・分断・差別」そして「復興」フェイクまで

  • 著者名:小田桐誠【著】
  • 価格 ¥2,178(本体¥1,980)
  • 秀和システム(2021/03発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784798063089

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内容説明

福島第1原発事故は、複数の原子炉がメルトダウンするという世界史上、類を見ない複合型の原発事故でした。東京キー局のテレビは、被災者の現実から目をそむけ、ときにわかりやすい構図に走り、ときにお涙頂戴の物語を欲っしました。その一方で、少人数の取材態勢で踏ん張る地元局や地方局の健闘もあります。本書は、東日本大震災によって起きた福島第一原発事故を、初動から復興まで放送メディアがいかに報道したかを検証するメディア批評論です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

79
「震災後70時間」「事故後一年」「その後の復興」「復興オリンピックと原発」のそれぞれの段階でなされた報道が、詳細に振り返られている。あの時、「本当に分かっている人」と「分かってないくせに自信たっぷりに話す人」を区別なく登場させて視聴者を混乱させ、「直ちに健康に影響はありません」という官製の嘘を拡散する役割しかしなかったテレビ。そんなメディアの振舞いが、10年後の今、そのまま、コロナ騒動で再現されている。この既視感は一体何だろう。「多くの人はテレビを「正しい情報源」とみている」というエピローグが空しく響く。2021/02/01

くらーく

2
こんな本があるのだねえ。読んでいて気持ちの良い本じゃないけど。検証は必要だし大切な事だとは思うけど、揚げ足取りだったり、過度な批判だったりするからなあ。当時の状況で、実際に現場にいた人たちだって、限られた情報でそれなりの発言や報道をしていたのだろうし。 本当はよっぽどの事が無い限り、情報をオープンにして、個々人が情報咀嚼して、判断できれば良いのだろうけど、実際には無理な訳で。で、公的な立場からは、「由らしむべし知らしむべからず」となっちゃうのだろうねえ。お上に信用が無いのがなあ。そのためのNHKだろうに。2021/04/20

せかいのはじめ

1
労作。時系列に並んでいるので、原発関連の用語が並ぶ序盤の報道の記録は、未だに読んでいてもわからない。もし、著者が理解しているのなら、わかりやすく解説してほしい。復興や除染に反対する人はいない。ならばなぜそれが不十分なのか?そして、どうすればいいのか?中立(?)的と思われるジャーナリスティックな視点から見ればわかるのではと期待したが、それはわからなかった(本書の趣旨とも外れるのかも)ただ、文中で「ドイツは中央集権でないから原発全廃が決議できた」という記述はなるほどと感じた。2021/07/24

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