内容説明
言葉の感覚の鋭さで1972年のデビュー以来、高く評価されるミュージシャンが自ら編んだエッセイ集。尖った感性の「ちんちくりん」(78年)、毎日が新鮮な「生活が好きになった」(86年)、予期せぬ国に滞在することになる『パリの友だち』(91年)、詩と音楽の日々『ニューヨークの半熟卵』(2003年)、そして未収録作や書き下ろしも。
目次
はじめに
■1970~1980年代
『ちんちくりん』(1978年)より
セントルイス・ブルース
ぼくとボブ・ディラン
『生活が好きになった』(1986年)より
十五年前の仲間たち
十四年前の少年に
お正月
売り切れたチケット
夢の中でディランと丘にのぼった
ハッピー・クリスマス ジョン・レノン&ヨーコ
ゴロワーズブルーの幻想 イブ・シモン
哀しみのダンス レナード・コーエン
シャツは内側から染みる ザ・バンド
武蔵野エレジー 美輪明宏
もてないおとこたちのうた 早川義夫
ネクタイとハイウェイ 井上陽水
■1990年代
『パリの友だち』(1991年)より
バグダッド──かたちのない不安
『The Man In Me──ぼくのなかのディラン』(1992年)より
ライク・ア・ローリング・ストーン
悲しみは果てしなく
見はり塔からずっと
ザ・マン・イン・ミー
天国の扉
『ジュークボックスに住む詩人』(1993年)より
オープニング・ナンバー──景色は歌の友だちだから
『耳をすます旅人』(1999年)より
目をさます旅人
空の旅人
雪国へやって来た、方言編
風紋
樹海の蝶
犬の散歩、猫の散歩
ティー・タイム
西郷山公園
江ノ電が走ってる
神戸、二月
沖縄にしかない話
■2000年代
『ニューヨークの半熟卵』(2003年)より
プリマスミーティングの旅(1995.8)
ニューヨークでレコーディング(1996.3)より
実際日記(1997.7)より
ニューヨークを十分な熱湯に(1997.12)より
ニューヨークで年を取るっていうこと(1998.5)より
七月のニューヨークは旅行者でいっぱいだ(1998.7)
パティ・スミスがニューヨークに帰ってきた(1998.7)より
ライブと映画三昧の日々(1998.11)より
ブルックリンで初めてのライブ(1998.12)
ローン・カウボーイ再現(1999.10)
新春隠し芸大会のノリ(2000.1)
■未収録と書き下ろし
谷川俊太郎「みみをすます」のこと
新聞を買った帰り道
映画館を出たら
木の幹に聴診器をあてる
詩は未来の言葉
ファルマウスへのバス旅行
ショーウィンドウでポーズをとる犬
バレンタインにはタルトを食べよう
リアリティへの亡命──宮沢和史『SAFETY BLANKET 1991-1998』を読んで
旅人同士──坂本龍一について
高階杞一の言葉
マスタードとカーネギーホール──森山直太朗のこと
中原中也の言葉の故郷
「理由」──遠藤ミチロウに捧げる詩
ぼくの近況 爪はこの春を物語る
出典・初出一覧
解説二本 谷川俊太郎
帯文 森山直太朗
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