内容説明
コーヒーや紅茶同様、いや、それ以上に日本人に無くてはならない飲み物といえば、お茶。鎌倉時代に「苦いお茶」の効能を力説した『喫茶養生記』、室町時代以来の空前のロングセラー『君台観左右帳記』、茶の湯界のスーパースター・千利休の肉声を書き残した『宗湛日記』、江戸時代の茶道具の名物図鑑『古今名物類聚』、質量ともに他を圧倒する全11巻の大著『大正名器鑑』……。本書では茶の湯を知る上で欠かせない古典24冊と、それらに関わる人物22名をガイド役に、先人たちの茶の湯愛を体感できる全50話を収録。鎌倉時代から近代に至るまでの茶の湯悠久の歴史約800年を駆け抜けます。「『茶の湯』って敷居が高そう」「『古典』ってムズカシいんでしょう?」と思われたあなたに贈る、初心者向けの茶の湯入門ガイド。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yoshihiro Yamamoto
2
A+ 先週、京都国立博物館で開催中の「茶の湯」展にちなんで著者が同館で行った講演会を拝聴した。歴史は大好きだが、茶の湯はズブの素人の私。しかし、京博で開かれている「茶の湯」展が面白くて、すでに8回も通っている。ちょうど茶道に関心が出てきたところで著者の講演を聞いたものだから、内容がスッと頭に入ってきた。なんといっても自分にとって、『君台観左右帳記」のような「古人の茶会の記録」から歴史を読み解けるのか!(その手があるのか!)』というのが大きな衝撃だった。講演内容を深掘りしたくて読破❗️期待に違わず刺激的‼️2022/11/17
takao
2
ふむ2022/07/11
西夏
1
図書館から借りた本。 茶道って、点前の他に何を学ぶべきか迷う瞬間があり、とっつきにくい古典への入門になることを期待して読んでみた。 年代ごとに著名な古典とその内容を少し覗き見ることができ、面白かった。 一方で歴史上の人物や著者が登場する文体であることに全く慣れないまま読了してしまった。 読む人を選ぶ記述法と思う。2023/01/09
くり坊
1
淡交社から出版された「茶道」の入門書です。改めて利休の影響がどれだけ大きいのか...というのを感じさせる...第5章は「伝承の中の利休」と題されて、ほぼ利休に関連することばかり書かれている...その中に初めて聞いた本の題名『茶話指月集』という1冊があり、藤村庸軒(ふじむらようけん)なる人物が、師匠は千宗旦(せんのそうたん)で、その門弟であった方だそうですが、庸軒の門弟が記した本だそうです。岡倉天心が『茶の本』を書いておりますが、もう少し、知る人ぞ知るな感じの逸話や書籍などが紹介されており、面白かったです。2021/01/04
orangeminttea
0
歴史的人物にインタビューしている所が面白かったです。2021/10/29
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