内容説明
監督、押井守のフェティッシュを刺激した、いつまでも忘れられない映画を、ジャンルごとにランキング形式で紹介。『愛の嵐』の軍服の着こなし、『2001年宇宙の旅』の粘土みたいな宇宙食、『クール・ランニング』のバセット……。
歴史的傑作から、世間的にはB級、C級と呼ばれる作品まで。著者の心をとらえて離さない映画の数々を、主観まみれ、あふれんばかりの毒舌と愛をこめて語る偏愛映画本。
※本電子版は、紙版とはコンテンツが一部異なります。掲載されていないページ、記事、写真があります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
oldman獺祭魚翁
43
書店で表紙を見て即買いした一冊。押井守監督の好きな映画に対するこだわりが溢れたインタビュー集。犬ならバセット・ハウンド 拳銃はモーゼルC96 男優はウォルター・マッソー 好みが合いすぎです。色々な映画に対する押井監督の鬼姑の様なこだわりが「細部に宿る」楽しい本です。個人的には別に押井ファンではない僕ですが、こだわる部分があまりにも合うので読んでいてウンウンとうなずきまくりです。アハッTSUTAYA行ってこようっとε=(ノ・∀・)ツ2018/08/29
ぐうぐう
34
映画評とは違う。好きな映画に関するエッセイでもない。ここで語られているのはタイトルにもある通り、細部へのこだわりだ。フェティッシュという視点による映画愛。フェティッシュなのだから、相手を屈服させる論理をそもそも必要としない点でとても清々しさを覚える。つまりは、愛なのだ。それに加え、聞き手が渡辺麻紀なので、押井守はすごく上機嫌に話している。映画の見方がまるで違う二人だが、それこそ映画愛で繋がっているからこそ気が合うのだ(『誰も語らなかったジブリを語ろう』の夫婦漫才のような掛け合いが記憶に新しい)。(つづく)2018/08/28
garth
22
コロンボへの理不尽な憎しみに大いに笑った。「僕が思うに、まず愛犬家じゃない。コロンボは、自分がいい人、穏やかな人であるとアピールしたいがためにバセットを連れている」2018/09/11
スプリント
8
視点が独特かつ細部に深く切り込んでいて面白いです。 取り上げられた映画で興味を引いたものが何本もありました。2019/12/29
potsumen
5
押井監督が映画の偏愛、フェティッシュについて語る本。映画の見方はもっと個人的でもいいし、一部をこよなく愛してもいいという、自由な楽しみ方を提示してくれる(犬の特定の犬種ならこの映画が良いなど)。2018/08/15