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内容説明
あなたが本書を手にすることは、138億年前から決まっていた。――心理学、生理学、脳科学、量子論、人工知能、仏教、哲学、アート、文学、サブカルを横断し、世界の秘密に挑む。気鋭の心理学者による“トンデモ本”。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
75
タイトルが結論。しかし結論は受け入れがたい。この本を手に取ることも、宇宙の最初から決まっていたというが、それはありえないのでは。シュレーディンガーの猫にも言及しながら、「いつ起こるか?」との関係を述べていないように思える。半世紀前、猪木正文『物理学的人生論』は、ラプラスの魔を認めつつ、不確定性原理のため、未来は厳密には未決定と結論している。138億年もの間に積もった効果は、統計的には未来の大筋を決めるが、個別には未確定の部分を残すのでは? リベットの実験とビックバンの間が埋まってないと思えるのだが。2021/04/28
tamami
59
極端とも思える人間の意志の環境決定論を原理的に解明?したもの。本書の帯には「気鋭の心理学者による‘トンデモ本」’とあり、見方によってはそれがドンピシャとも思える内容。筆者は昔、人間の行動の総ては複雑な条件反射の集合と考えたことがあるが、そのような立場からは面白さに溢れた一冊である。著者の横溢するサービス精神は、多くの心理実験の説明を、自身の体験・見聞した映画や小説、最近の事件に拾っていて、それをつないでいくだけでも、現代のサブカル論が書けそうである。それにしても、光文社新書編集部の英断には敬意を表したい。2021/04/14
みき
56
冒頭で自らトンデモ本と記載のある通りの本。決定論的な思想は個人的には嫌いではないのだが、まさしく程度の問題でありここまでの極論だと疑問を持たざるを得ない。極論を言えばただの優生学だよね、となる。本書が正しいとすれば意志なく努力できる人とそうでない人に分かれることになり、文中でそうではないと記載はあるもののその根拠となる記載はほぼない。好き嫌いも分かれるだろうし努力によって成果を出している思っている人は受け入れることは難しい思想であることは間違いない。単なる極論の類であり自ら言っている通りオナニー思想本2024/09/04
Tenouji
35
生命とは、時間軸上に多様性を展開するかの如く、物事を複雑にし続ける何かである。これが私の定義である。著者も、概ねこのような方向で理解していることに心動かされたw。2021/04/19
山口透析鉄
33
市の図書館本で読みました。 興味深く、色んな引用もあって刺激されるところは多かったですが、著者も要素還元論至上主義に囚われているようで、ことはそこまで単純じゃないの?生命システムって福岡伸一氏のいうように、動的平衡状態にあって熱力学的開放系を維持する身のでしょうに、と思うところが多かったですね。 D・ホフスタッター氏は大著「ゲーデル、エッシャー、バッハ」で己の考えを心ゆくまで展開して書いていましたが、この内容、新書1冊には収まりらなさそうなテーマでしたね。他の著書も読んでみようとは思いましたが。2023/04/01
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