内容説明
書店員さんに恋をした体育会系男子、会ったことのないラジオの投稿者が気になる秀才、突然連絡してきた高校時代の同級生に翻弄される女子大生、同性を崇める女子中学生――鮮やかで儚い恋模様を描いた短編集
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
108
読んだつもりで、3ページで止まっていた。。ということに気づいて、読了。最初の短編気に入っていたのに、そういう結末なのね。。まあ、結末を見せてくれてよかったけど。君恋の続きがペー子(笑)サイドから少し見られたのがよかったです。2021/08/23
sakai
57
もう会えなくなった人、一方的に気になる人、偶然居合わせた人、などなど 繋がりは薄いけど 人生に影響を与える出会いが描かれた短編集。運命の赤い糸で結ばれた人にはもう出会わなくてもいいから、"赤くない糸で結ばれている"人とたくさん出会いたいなと思った。高校生は遠い昔のことなので、他人事のようにほっこりしながら読み進めていたが、「そんなアイツに騙されて」「モスキート」では自分の黒歴史を思い出させられて、今回も他の筏田作品と同様、過去の自分を振り返る読書になった。2021/04/29
のんちゃん
51
タイトル通り5つの短編、どの話の登場人物の想いも報われない。すごく現実味のある話。よく小説を読むと、こんなにうまくいくわけないじゃんとの思いに駆られる話もあるが、その真逆をいく。その為、今迄読んだ小説と違う雰囲気を醸し出している。一話だけホラーだったが、他の話は後味の良い一陣の風が吹き去った後のようなラストで好みだった。後書きで作者が、人は様々な色の糸でつながっていると記していたが、本当にそうだなぁと、読後、すごく納得できるものがあった。2021/07/06
よっち
48
本屋さんのお姉さんが気になって1冊読み終わるたびに本を買う高校生、ふと父親の不可解な言動が気になりだした友人、ラジオ番組の投稿者が気になる秀才、高校時代の同級生に翻弄される女子大生、同性を崇める女子中学生を描いた連作短編集。最後に舞台裏として明かされてゆく心境がまた何とも複雑で、それぞれの物語は思わぬところにゆるく繋がっていたりもして、なかなかうまく行かない中でのわりとほろ苦い話が多かったりもしますが、けれどその中にもはっとさせられるような救いを見い出してゆく切なく優しい結末がなかなか印象的な物語でした。2021/03/25
坂城 弥生
46
恋愛関係にはならないから『赤くない糸』なんだなぁと。2021/07/05
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