内容説明
あなたの「心残り(リグレット)」は何ですか?
ほろ苦く爽やかな、50代男女のやり直しSF青春群像劇
旧友の死をきっかけに再会した5人の中年男女、
気がつくと時を遡っていて――?
【あらすじ】
高校2年の文化祭で、バンド仲間としてステージに立った木村が死んだ。孤独死だった。
葬儀のあと、55歳になった残りのメンバー5人は旧交を温めつつ、心に抱えた苦い思いを打ち明ける。
そこへ、大地震が起きた。
気がつくと、5人はそれぞれの過去に戻されていた。悔いを残した「あの日」に!
戸惑い、躊躇いながらも、過去を、そして未来を変えようとする5人。
果たして未来は変わるのか。「おきざりにした後悔(リグレット)」は解き放たれるのか――。【文庫書下ろし】
著者について
●板橋雅弘
東京出身。中央大学法学部卒。1991年から10年間、イタバシマサヒロ名義で『BOYS BE…』などのマンガ原作を手がけた。板橋雅弘名義では小説、児童書などを執筆している。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
72
表紙の感じと、物語の冒頭から青春物かなと読み始める。6人の高校の同級生。当たり前だが彼はも歳はとる訳で。高校生の時に自分が40代、50代になった姿を想像したり、中年になった時を見据えて今後の進路の設定を出来る訳もなく、思いもしなかった状態になる事がある。所謂、『こんなはずじゃなかった』ってやつ。もし、そんな『リグレット(後悔)』を拾ってやり直せるチャンスが訪れたら…。現実では過去を変える事は出来ないが、これからの未来、後悔しないように生きたいと思う。(そして、中年になったって『青春』出来る。)2021/05/08
kotetsupatapata
17
星★★★☆☆ 5人の男女が仲間の死をきっかけに集まり、葬儀の最中に大地震で、過去にタイムリープするという定番もの。 小生も主人公達よりかは少し若いですが同じ50代。 そりゃ生きていれば誰しも後悔や心残りがあるし、ましてやこの年代だと人生の終着点も見え始めてくる頃ですし、過去を振り返りたくなる気持ちは分かります。 たまにはこんな、少し人生にくたびれかけた大人のラブコメもあっていいかな?2023/09/24
丸々ころりん
9
高校の文化祭1回だけバンドを組んだ男女6人 メンバーの1人がギター講師をしていた木村再会そして死 個々の繋がりが木村の葬儀で…悔いの残る高校時代に向き合い,未来に踏み出す⁉︎ 2022/03/21
チェス
5
それぞれの青春邂逅という感じで。2022/05/30
jouta h.
4
過去の自分に身分を明かすという今までにない素晴らしい構成で久しぶりに感動しました 漫画原作を書いていただけあって映像がみずみずしく目に浮かびました 同じキャンパスにいて中大パンチを作り同時代を生きていた板橋雅弘がものしていたことも懐かしい思いにどっぷりひたることができました2021/09/21
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