新釈全訳 日本書紀 上巻（巻第一～巻第七）

著者名：神野志隆光【編・監・訳】/金沢英之【編・訳】/福田武史【編・訳】/三上喜孝【編・訳】

講談社（2021/03発売）

• ISBN：9784065153598

内容説明

５０年ぶりに現れた、超本格の訳、注、校訂！　『日本書紀』成立１３００周年を機に問う、決定版！　もっとも根本的な江戸期の版本から本文を厳密に再現し、読みやすい明解な訳でたのしむ。詳細な注と補注でさらに理解を深める決定版！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[kenitirokikuti]

日本書紀の新訳である。岩波文庫の日本書紀は、日本古典文学大系のものを文庫化したもので、50年前のものだか今でも十分権威的なものである。では、どこに問題があるかというと、訓読の書き下し文である。日本書紀もある意味では宣長の古事記伝と同じで、学問的な校訂を経て刊本となったのは江戸時代であり、現代人にとっては江戸時代の漢籍の読み方がさらにひとつの歴史になっているのである。いま「子曰く」的な書き下し文を採用しても「声に出して読みたい日本語」な価値しかないのである。

2021/07/19