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内容説明
『リボンの騎士』のサファイア、『バンパイヤ』の狼女・ルリ子、『火の鳥2772』の万能アンドロイド・オルガなど、手塚治虫の「変身するヒロイン」をキーワードに、日本のマンガ・アニメが世界制覇した原動力の「萌え」、それを生んだ日本文化の核心を探る。ルパン三世と木枯し紋次郎の共通点は? シュワルツェネッガーvs.長谷川一夫の軍配は? なぜアトムは太陽へ飛びこんだのか? 日本人による日本人のための作品が、世界中の人々の心をつかんだ最大の理由は何か!? 時代小説家による画期的なサブカルチャー論。 ◎はじめに――江戸時代の「根付」と、◎第一章 手塚治虫のグローバリズム、◎第二章 変身するヒロインの系譜、◎第三章 萌えとは何か、◎第四章 和製エンターテインメントの不思議な世界、◎第五章 ここがヘンだよ日本のヒーロー、◎第六章 マンガを支えるテレパシー文化、◎結びにかえて――「百恵ちゃん」と「はやぶさ」と
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽん教授(非実在系)
2
日本的なキャラクター像・ストーリー展開について幅広く論じておりどちらかというと物語論として読める。2016/07/18
たくのみ
1
変身ヒロインの起源を「女剣劇」にみたり、ルパンのカリオストロに長谷川伸の戯曲を感じたり、時代劇とアニメの・漫画の底流に日本的な様式美や義理人情をくみ取ったところが面白かった。あだち充の技法と手塚マンガの共通点の分析、そしてチャンドラーや小津映画の関係づけもユニークでした。漫画=手塚という部分は時代を感じちゃうけど…。2012/12/12
龍三平(ヨン・サンピョン)
0
実感が多い印象で卒論には役立ちそうにない ただコンテンツにおいて性差がないという記述は発見だった2017/06/15
阿呆った(旧・ことうら)
0
【メモ】◼︎萌えやフェティシズムの起源は、家庭環境や幼少期の体験からくる。◾︎日本人が昔から好きな物語性は「自分の得にならないことで命を投げ出す/見返りを求めずに他人のために戦うこと」→武蔵坊弁慶〜赤穂浪士からドラゴンボールまで。◼︎日本は江戸時代まで「性別の垣根」が低かったので、歌舞伎の女形に男性ファンも多くいた。リボンの騎士などのように性別の垣根を越えた人物が比較的多く登場するのが日本漫画アニメの特徴。2016/02/21
はむ
0
手塚キャラに萌えの起源があるとのこと。2013/12/03