アパートたまゆら

著者名：砂村かいり【著】/いわしまあゆ【装画】

KADOKAWA（2021/03発売）

• ISBN：9784041111406

内容説明

潔癖症の会社員・紗子は、飲み会帰りにアパートの鍵を店に忘れてきてしまう。困り果てていると、居合わせた隣人の琴引さんが一晩泊めてくれることに。これを機に彼との交流がはじまり、恋心が芽生えていくが……？

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[のり]

献本で頂いた一冊。ベタ甘なラブストーリー。アパートの隣同士。出会い方も強烈でありえないが、この二人なら良しとしよう。「紗子」の様な潔癖症だと苦労する事・気疲れする事も多いだろうし、付き合う方としても配慮が大事になる。その点、「琴引」なら心配無用。恋人になるまでの過去は言えない事もある。それに思い悩み嫉妬する事は初々しいが考えるだけ無駄。若いうちは、それを含めて恋愛なのだろうけど。

2021/12/13

[へくとぱすかる]

一気読み。ラストに向かって、どんどんページをめくるのが速くなる小説でした。出会いをクライマックスと勘違いして、ずいぶん展開が早いなぁ、と（笑）。そこからが読んで楽しい、ヤキモキする話なのにね。自分だけの一人芝居かと思っていても、気持ちというものは伝わるもの。あれこれトラブルも誤解もあるけれど、「運命の人」となら必ずうまく行く。そう信じましょう。舞台がアパートというのが、またいいんですね。昔風の人情の片鱗も形を変えながら、少しは残っていて、とんがりそうな時にもアットホームな雰囲気で話の周囲を包んでくれます。

2022/03/30

[おしゃべりメガネ]

こちら読メをはじめ、あらゆるトコでみかける作品で気になり手にとりました。潔癖症のコールセンター勤務「紗子」はとある飲み会の帰りに自分の部屋のアパートの鍵がないコトに気がつきます。途方にくれているとアパートの隣人「琴引」と出会い、彼女の生活が一変します。ベタな展開でこれ以上なく超ストレートにキュンキュンさせる描写で、ガンガン攻めてきますが、それがまた不思議とイヤにはなりません。昔の友人「久米」との距離感はちょっとストレスを感じましたが、それを差し引いてもすんなり読めます。人を好きになるってステキですよね。

2023/07/03

[mariya926]

読友さん達にオススメされたのですが、図書館にリクエストしても品切れで買ってもらえず、とうとう4年ぶりに帰国した日本で買ってしまいました。久々にキュンキュンする恋愛小説を読みました。感情を丁寧に扱っているので、主人公に感情移入してしまいましたし。やっぱ恋愛小説では感情って重要だなと思いました。潔癖症の人の大変さも分かりました。読めて良かったです。読メをしててこそ出会えた本です。

2023/12/16

[美紀ちゃん]

ときめきが致死量。楽しい。 隣人に恋する話。 琴引さんはスペックが高くてカッコいい。 久しぶりにドキドキして楽しかった。 登場人物がみんないい人。 趣味が仕事に変わるのはワクワクすることだと思う。 紗子ちゃんと琴引くん、末永く幸せになってほしい。

2021/07/12