内容説明
【俳優・中村倫也が“自意識”を曝け出し“丸裸”で書いた、初のエッセイ集!】
<嗚呼、僕の自意識よ。お前はあの頃から僕の中にいるのだな。そして結局、今も変わらずにそこにいるのだな。(本書「あとがき」より)>
<意味のない人生は寂しいから、なんとか理由を探そうともがく。その時間が「生きる」ということなのかもしれない。(中略)それらはきっと気高く価値のある、美しい奮闘だと思うのだ。(本書「やんごとなき者たちへ」より)>
自意識過剰でモテたくて仕方なかった学生時代。クラスメイトに突然奪われたファーストキス。
料理や掃除に買い物、たまの実家への帰省と親孝行、そんなありふれた休日。
思うように進まない俳優業に、誰にも必要とされていないのかとコンプレックスを抱えては笑えなくなった日々、這うように見つけ出した答え。
“カメレオン俳優”と評されてはそのブレイク後、呼吸ができなくなったこと。昨年、自粛期間中に襲ってきた、孤独と涙。
そして尊うべき「生きる」ことについて……。
ユーモアとペーソス溢れる筆致で描かれるは、人気俳優の素顔、哲学、そして真剣な眼差し。
スターダムにのし上がった2018年から2年にわたる毎月の連載原稿(雑誌『ダ・ヴィンチ』2018年11月号~2020年11月号掲載)に
書き下ろしを加え書籍化!(挿絵や表紙のイラスト、タイトルロゴも本人作!)
癒し系でゆるふわで、ミステリアス。
「つかみどころがない」俳優・中村倫也が、こじれた自意識を爆発させ、丸裸になる!
“ハマる人続出中”その魅力の理由がここにある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
102
俳優中村倫也のエッセイ。「ダ・ヴィンチ」2018年11月号から2020年11月号に連載された内容をもとに加筆修正した一冊。昆虫や動物、宇宙が好きという少年のようなこころの持ち主。紅白歌合戦への出演が決まり不安や葛藤にアレコレ思い悩んだり、休日ができれば喜び勇んでスーパーで買い物して自炊したり、等身大の飾らない「中村倫也」が描かれています。個人的には、父親へプレゼントした時のツッコミが面白かったです。読む前はそうでもなかったのですが、読んでみて親近感が湧きました。2023/07/24
本詠み人
92
ダ・ヴィンチ 2022年1月号でエッセイ部門1位であったことから興味を持ち読んでみた。同誌2018年11月号〜2020年11月号に掲載されたエッセイを加筆修正し、書き下ろしを加え纏めたもの。中村氏自身の思考が素直な文体で書かれていて、時にクスッと笑え、時にこんな表現できるってすごいなと思い…自分の雑誌に載ってたものだから1位なのか疑惑を払拭できた(笑)特にアラジンのくだりと、「めぐる」で二十四節気に体温や親しみを感じる所、突然の涙の訳を懸命に考え言語化したことが心に残った。2022/02/10
雪
68
ダ・ヴィンチ連載時に読んだものも結構あったので購入するか迷ったけれど、ファンなので思い切って購入!(いやそこは迷わず買えって話だけど)改めて多才な方だなあと感じた。紅白はテレビに齧りついて見てたけど、そんな心境だったとは・・。またニヤニヤしながら読み返したい。2021/06/30
nyaoko
62
大和ハウスのCMで中村倫也と言う俳優を知った。なんて可愛い人なの。ちょっと、彼の出演したドラマを見なきゃと。たまに買うダ・ヴィンチでこの連載を読んでいたけど、改めて一冊になったエッセイを読んだ。いや〜面白い。なんだろう?すごくフツーのアラサー男子の日常が見える。チャーハンとコーヒーの件はめちゃめちゃ笑いました。最高。2023/01/12
ちこ
47
冒頭にエッセイ連載なんて、とご謙遜されてますが、大変面白かったですけれどーーーー!!2022/03/03