日本経済新聞出版<br> 金融危機の行動経済学 投資家心理と金融の脆弱性

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日本経済新聞出版
金融危機の行動経済学 投資家心理と金融の脆弱性

  • ISBN:9784532135126

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内容説明

●なぜリーマン危機は起こったのか? リスクの存在が明らかだったのに、なぜ見過ごされたのか? それは、米連邦準備理事会(FRB)をはじめとする政策当局、銀行など金融機関、プロの投資家、ほとんどの市場参加者が誤った信念に囚われていたためだ――。本書は、ノーベル賞経済学者カーネマンとトヴェルスキーが切り拓いた行動経済学の理論、概念、最新の心理学研究の成果を用いて、資産価格(住宅価格、株価)が暴落することはないという人々の強い期待、信念そのものが危機をもたらしたことを明らかにします。また、信用サイクルと景気循環のメカニズムを、行動経済学をベースに解き明かします。現実のマクロ経済問題に行動経済学を適用した初めて本。
●金融機関の市場・運用関係者、機関投資家などプロ投資家から、投資や行動経済学、景気循環、金融政策、バブルといったテーマに関心を持つ読者にぜひお勧めしたい本です。
●資産価格が下落していたにもかかわらず、さまざまな当事者はヒューリスティックにとらわれてリスクの存在を見逃していました。問題の本質は、なぜ人々はリスクと危機の出現に気づかなかったか? 本書は、このミステリーを、人々の期待に着目し、分析します。そして、期待データを分析することで、金融危機を引き起こす信用サイクルを予測することが可能であることを示します。

目次

序 章
第1章 2008年の金融危機
第2章 市場関係者は何を考えていたのか
第3章 金融危機の「リスク軽視」モデル
第4章 金融市場における外挿
第5章 代表性と顕出的信念
第6章 顕出的期待と信用サイクル
第7章 未解決の問題
補遺 証明

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hiroo Shimoda

9
誰も彼も足元の成長率を外挿する傾向があるというのは納得感。気をつけねば。2021/09/25

トダ―・オートマタ

0
投資は楽観的なニュースによって 過度に楽観的になり、現実にリスクが顕在化すると それが逆方向にいくとされる。 楽観的なニュースは正しいとしても、それを過剰に評価しすぎ リスクを軽視している側面があるという。 アナリストもそのバイアスからは逃れられないと感じる。 本書で出てくる計算書は正直難しいと感じた2023/07/16

numainu

0
評価C2022/11/03

も、な、

0
代表性ヒューリスティック 顕出的期待モデルー過剰な反応

SQT

0
人は良いニュースに過剰に反応するので、業績が良いときはその増加率が続くことを予想するが、実際は平均回帰するので、リターンは低下する。また、このニュースへの過剰反応は良い方にも悪い方にも働き、かつ、最新のものに強く働くために信用サイクルが動いていく。リーマンショック時には、プーリングという住宅ローンを証券化して分散したものを各金融機関は集めていたが、それによってリスクを軽視していたため、各行が被害を受けた(リスク軽視→固有リスクもある証券を過剰に売り出す→デフォルト→金融機関は流動性がなくなっているので清算2021/04/23

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