朝日新書<br> 正義の政治経済学

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朝日新書
正義の政治経済学

  • ISBN:9784022951199

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内容説明

コロナ禍から1年。いまこそ資本主義、民主主義の新世紀が始まる。コロナバブルはどうなる? 定常社会の実現はどうなる? 「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」。ビスマルクの箴言にのっとり、具体的なビジョンを伴った、経済学者と政治家の脱・成長教宣言!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

75
新自由主義の弊害に対する危機意識は全く同感である。成長神話に対する懐疑も納得だが、水野さんが、グローバリゼーションが間違っていると指摘されていることは驚きだ。日本人は「江戸時代が良かった(鎖国、平和、安定した身分制、分散分権型)」という郷愁に浸りがちだが、そんな議論に近付いていく危うささえ感じる。二人の対談では、シェイクスピア、アウグスティヌス、キケロ、ビスマルクなどの言葉が飛び交い、議論を深くする。あとがきに「「古典」を読まないままに権力の座についた政治家は、…ピント外れの発言をする」とあるが、御意。2021/06/27

naoto

2
関心あるテーマ政治経済✕民主党政権時に要職を務めた古川元久さんということで、手に取ったのが本書。 水野和夫さんとの対談で構成されており、手軽に読める一方、なんとなく軽さが出てしまっていたのが残念。 出版されたのがcovid-19真っ只中の2021.3ということで、コロナを踏まえた話の展開は目新しさもあったが、なんとなく夢想的で、言いっ放し、という印象も受けた。 愛知県選出の民主系の古川さんも大塚さんも思想面や政治哲学において素晴らしいリーダーだと感じるので、なんとか国政をリードする立場になって欲しい。2022/12/21

Go Extreme

2
暴走する資本主義・民主主義:足るを知る 故郷に帰ろう 歴史から問い直す:愚者は経験・賢者は歴史から学ぶ  テクノロジー進化 グローバリゼーションと資本の暴走 自由競争 雇用の調整弁 サステナブル 資本主義を問い直す:社会のレジリエンス 令和の小日本主義  バブルという名のブロック経済 ジャスト・イン・ケース 民主主義を問い直す:イデオロギーを超えて思考 吸い上げられる富・転嫁される罪 民主主義国家“正義とコモン 正義とはすべての人の救済である:正義が退くと歴史の危機が顔を出す 明日のことなど心配しない社会2021/04/04

ぱでぃんとん

1
新自由主義が暴走してて止めなければいけないのはわかってるんだけど、何に変えたらいいかはわからない。そんな現状がよく理解できた。個人の責任ばかりが追及される風潮の中で、正義に基づいた政策を行うのは難しそう。個人の自由を守りすぎると、国として国民を守るのが逆に難しくなるんだな…と感じた。これからの時代、社会主義的な考えがまた復活して広がっていきそう。2022/12/17

チバ

1
色々勉強になった。企業に勤めているとこのような考え方は許されないことが多いので足るを知る等共感出来ることが多かった。あまり勝手な事をすると自然界に怒られそうだ。便利を追求しすぎるのも却って人間の退化への道のような気がしてならない。便利に出来る技術は体の不自由な方やお年寄りに還元されればよいのだが、色々なものが発達してそれらの方をどんどん困らせているだけのような気がしてならない。機械化されたしわ寄せで雇用を失う人もいる。不幸になるためにどんどん便利にして何がしたいのだろう。程々で止めるべきだ。2021/10/08

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