前夜

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前夜

  • 著者名:森晶麿
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 光文社(2021/03発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334913946

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内容説明

〈蛭鬼〉の血が目覚める条件は、本当の恋に落ちること。〈蛭鬼〉になれば人として死に吸血鬼として復活する――。密室の別荘で、若き映画スター・比留間稔流が殺された。稔流は弟の真斗に、自分たちは〈蛭鬼〉の血統だと言っていた。真斗は、稔流の復活を信じて、謎を探っていく。本当の恋を求めながら――。犯人は誰なのか、兄弟は真に〈蛭鬼〉の血統なのか。本格ミステリ、幻想小説、青春小説の要素を融合した力作長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オーウェン

49
密室で殺された映画スターの比留間稔流。 弟の真斗は第1発見者であるが、兄から聞いていた自分たちは蛭鬼と呼ばれる吸血鬼であるという言葉。 ミステリではあるが、そこにヴァンパイアという付属が付くことで状況が変わってくる。 兄の代わりに俳優となっていく真斗。 そして周囲には稔流に関わっていた人間たちが真斗に接近してくる。 犯人が誰という謎はそれほど捻ったものではないが、兄弟の関係がラストに一歩進ませようとする意気込みを感じられる終わり方だった。2021/06/02

ヒデミン@もも

41
森晶麿さん、初読みならず。途中挫折。2021/09/24

ふう

15
本格ミステリとしても幻想小説としても青春小説としてもかなりイマイチ。なぜか独りよがりな感じがして最後まで入り込めず。3.11もとってつけたような気がして、あーそうなんだ、ふーんって読後感。このラスト切ないか?これで勇気もらえるほどピュアな読者は少ないんじゃないかなあ。色んな要素が詰め込みすぎてどれも中途半端なのかも…少なくとも私にはそうだった。2021/04/10

もぐ

14
図書館本。好きな作者さん。本作はイマイチハマれなかった。認知&言語機能に障害がある少年が徐々に自我と世界を認識して青年になる。少しずつ明瞭になっていく彼の目を通して、死んだ父の日記、吸血鬼、兄の生死、自身と兄の出自、自分達はヒトか吸血鬼か、それらの謎が紡がれ、解かれていく話。どこまでが妄想か、現実か、読み手には最後まで分からない。マイノリティや弱者についても一つの主題ではあるのだろうけど、うーむ。あとは、作中で主人公が主役を演じる映画の内容がなんともベタにチープで、えぇっ!?ってなった。2021/12/19

まつどの理系こうし(まりこ)

10
「蛭鬼」という名のヴァンパイアの出生、兄の死にまつわるミステリ。わりとシンプルな作りで話が追いやすかった反面、森さんっぽい終盤に前提から全部散らかす様な終わり方でもないので、物足りなさもあり、な感じでした。2022/01/24

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