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内容説明
ロシアの文豪トルストイの民話のなかから,「イワンのばか」「人は何で生きるか」「人には多くの土地がいるか」など,子どもの読み物にふさわしい物語を選びました.農民の悲哀をみごとに描きながら,人生の愛と真実について深く語りかけます.
目次
イワンのばか┴人は何で生きるか┴人には多くの土地がいるか┴愛のあるところには神もいる┴ふたりの老人┴三人の隠いん者じや┴小さい話┴小鳥┴年寄りの馬┴ふたりの兄弟と黄金こがね┴大くま星せい座ざ┴カフカースのとりこ┴訳やく者しやのあとがき┴カバー・さし絵 スズキコージ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
127
子供の時から繰り返し読んでいるトルストイの民話集。説教くさいところがあるし、プロットは単純で面白いとは言えない。それでも、何度読んでもこれらの物語には感動する。素朴な美しさに惹きつけられるからだと思う。畑で一生懸命に働くイワンとか、コツコツと靴を作り続ける職人のマルティンとか権力とは無縁で、地道に生きている人たちの美しさを、トルストイは愛情をこめて鮮やかに描き出す。私はキリスト教を信仰しているので、トルストイの信仰心の深さにも心を打たれる。トルストイを通して、キリストの優しさを感じる。2017/04/19
れみ
96
表題作は軍人のセミョーンとたいこ腹のタラースとばかのイワンの3兄弟のお話。権力やお金に対する欲が強い二人の兄と働き者で気のいいイワンとの対比やそんな3人を陥れようとする悪魔たちの暗躍が面白い。他のお話も勤勉で素朴な登場人物に心惹かれ民族や宗教に対する教訓めいた内容に考えさせられた。靴屋さんが主人公の「人は何で生きるか」「愛のあるところには神もいる」と巡礼の旅の様子を描いた「ふたりの老人」が特に印象に残った。表題作は子どもの頃以来本当に久しぶりに読んだけど大人になったからこそ気づく部分も沢山あって良かった。2017/05/18
NAO
85
兵力やお金では平和な国を作れない、自らの手で働いてこそ人は生きる価値があり、そういった生活が一番豊かな生活なのだと訴える『イワンのばか』『ふたりの兄弟と小金』。だが、その作者であるトルストイ自身が、晩年になって自分の財産を貧しい人々に分け与えようとして家族の猛反対にあっい、その考えを断念しなくてはならなくなっている。身近な家族さえも感化することができなかったトルストイの失意は、どんなものだったろう。『三人の隠者』『ふたりの老人』は、形式にばかりとらわれ自分たちの利益や権利に腐心する正教会を風刺している。2019/10/02
たつや
55
作品は再読ですが、岩波少年文庫版は初読です。選ばれた短編はどれも有名な名作でしたが共通しているのはキリスト教の教え、人間は正しく生き、周りの人を愛さなくてはならない。自分の罪を悔い改めなければ、ならないというメッセージが溢れていて、読むと心洗われ、落ち着きます。児童書ですが、大好きな本です。2017/03/06
たつや
54
繰り返し何度も読みたくなる。基本、短編集なので、今日はこの話、明日はこれ、とチョイスして読める。大好きトルストイ。2017/05/05
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