内容説明
神への祈りの言葉から始まった,中世の教会音楽.多声音楽が花開いた,ルネサンス期.オペラが誕生し,器楽が興隆した,バロック時代.そして「芸術としての音楽」が追究された,古典派,ロマン派,モダニズム.時代を代表する作曲家と作品,演奏法や作曲法,音楽についての考え方の変遷をたどり,西洋音楽史を俯瞰します.
目次
序章 物語のはじまり┴第一章 音楽は聖句の乗りもの 中世(五世紀後期~一四世紀)┴(一)神への祈りの言葉:単旋聖歌(グレゴリオ聖歌)┴(二)音楽を書き記す:聖歌の伝承と楽譜┴(三)音楽をめぐる理論┴(四)伝統の尊重と拡張┴(五)教会の外で┴(六)中世の黄昏:社会の危機と典雅な音楽┴第二章 言葉を収める音の伽藍(がらん) ルネサンス(一五世紀~一六世紀)┴(一)美しい音の建築物┴(二)印刷楽譜の登場┴(三)宗教改革と音楽┴(四)言葉と音楽の新たな関係:マドリガーレ┴(五)楽器の音楽┴第三章 音楽の劇場 バロック(一七世紀~一八世紀前期)┴(一)新しい音楽┴(二)オペラの誕生┴(三)楽器の解放┴(四)イタリアからアルプスを越えて┴(五)イタリアオペラ,その後┴(六)器楽の興隆┴(七)諸国のバロック┴第四章 芸術としての音楽 古典派,ロマン派,モダニズム(一八世紀後期~二〇世紀)┴(1)古典派(一八世紀後期)┴(一)バロックから古典派へ┴(二)後の時代に手本とされたもの:古典派の器楽形式┴(三)オペラの乱┴(四)古典派からロマン派へ┴(2)ロマン派(一九世紀)┴(一)あこがれを宿す小世界┴(二)「大きな音楽」をめぐる葛藤┴(三)オペラ┴(四)民族の声┴(五)「過去」に対する意識┴(六)ロマン派音楽の夕照┴(七)娯楽┴(八)フランスからの新たな風┴(3)モダニズム(二〇世紀)┴(一)「新しさ」を求めて┴(二)音の文様┴(三)異文化の衝撃┴(四)古い革袋に新しいぶどう酒┴(五)心の奥底からの叫び┴(六)新たな構成原理を目指して┴(七)音楽の新素材┴(八)焦土からの出発┴(九)前衛┴(十)政治と音楽文化(芸術音楽の衰退)┴お話はここでおしまい┴キーワード(事項,人名)
感想・レビュー
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サケ太
naotan
さえきかずひこ
クナコ
武井 康則
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