内容説明
所得税のフラット化,法人税率の引き下げ,タックス・ヘイブン利用による租税回避・・・.GAFAはじめ巨大多国籍企業が台頭する中,複雑化し,苛烈を極める「租税競争」.その巧妙な仕組みを解き明かし,対抗していくためにEU各国などの国際社会で模索が進む,旧来の国民国家税制と異なる新しい「課税主権」の在り方を展望する.
目次
第1章 資本主義とともに変わりゆく税制┴はじめに┴1 グローバル化/デジタル化で問われる課税権力 本書の主題┴2 資本主義経済と政策課税┴3 問われるグローバル化への対応能力┴第2章 グローバル化と国民国家の相克┴1 グローバル化の税制へのインパクト┴2 「租税競争」の進展と税負担のシフト┴3 不公平性を強める税制┴第3章 立ちはだかる多国籍企業の壁┴1 タックス・ヘイブンへ持ち出される所得と富┴2 租税回避のメカニズム┴3 利益移転のカラクリ┴4 無形資産 租税回避という錬金術を可能にするもの┴5 どれほどの規模の租税回避が行われているのか┴6 租税回避を助け,国際協調を妨げる者┴第4章 デジタル課税の波┴1 グローバルに広がるデジタル課税の波┴2 なぜ国際課税ルールの見直しが必要なのか┴第5章 新たな国際課税ルールの模索┴1 新たな国際課税ルールは可能か┴2 OECDによる新しい国際課税ルールの提案┴【コラム】 税収効果を試算する┴第6章 ネットワーク型課税権力の誕生┴1 ネットワーク型課税権力とは何か┴2 多国籍企業課税ベースの共有化 「独立企業原則」から「定式配分法」へ┴3 歯止めとしての「グローバル最低税率」導入提案┴4 「課税権力の新しい形」をめぐる攻防┴第7章 ポスト・コロナの時代のグローバル・タックス┴1 新型コロナウイルス感染症がもたらした衝撃┴2 国境を越える課題とその財源調達 グローバル・タックスの理念と可能性┴3 EU財政同盟への途?┴終章 租税民主主義を問う┴1 国境を超える課税権力┴2 歴史から将来を照射する ドイツの事例に学ぶ┴3 多国籍企業・国家・租税民主主義┴あとがき┴参考文献一覧
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
那由田 忠
coolflat
Francis
tolucky1962
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