内容説明
ラファエロ(1483~1520)は、イタリア・ルネサンスの巨人である。37年の短い生涯にもかかわらず、聖母子画やローマ教皇らを描いた肖像画などの傑作を残した。本書は、その歩みと作品をたどって、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロら芸術家たちとの交流や、古代ローマへ向けた関心などを読み解く。そして、後世に巨大な影響をもたらした彼の知られざる多面的な実像を明らかにする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夏
18
ラファエロが没してからちょうど500年目に著された書。イタリア・ルネサンスの三大巨匠の一人であるラファエロの生涯や彼の作品の魅力が語られている。ラファエロはもちろん天才だけれど、他人の作品に影響を受け、自分の作品に組み込んでみるところなど、貪欲な努力家でもあったのではないかと感じた。良いところを素直に認め、自分のステップアップのために使用する姿勢を、わたしも持たないといけないと思った。入門書としてとてもわかりやすく読みやすかった。いつかイタリアに行ってみたいな。★★★★☆2021/01/31
ジュンジュン
12
昔から、ダヴィンチやミケランジェロと比べると、若干見劣りする印象を持っていたラファエロ。夭折したから神格化されたのかとも思っていた。本書は、そんな先入観を払拭し、等身大の姿を描いてくれる。37年の短い生涯だからか、本書も200ページと短い(笑)ので、さらっと読める。カラーなのも○。2021/01/20
Francis
11
西洋絵画の巨匠ラファエロの評伝。作品がカラーで紹介され、分かりやすい文章で書かれている。同時代の巨匠ミケランジェロとかなり深刻な対立をしていたこと、伝説化されすぎたあまり虚偽のエピソードが多数生まれそれゆえに19世紀になって現代から見れば不当なラファエロ批判が生まれ「ラファエル前派」が生まれる事になったことも紹介されている。新書とは言えバランスの取れた優れた評伝であり読む価値のある一冊。2021/08/05
はちめ
10
豊富なカラー図版が素晴らしい。とても有名な画家だがその生涯について知らなかったのは夭折ということもあるのだろう。絵はとにかく上手い、特に肖像画において抜群の力を発揮している。ラファエロの描いた肖像画を見ると、モデルがどのような人物なのか知らないにも関わらず、モデルの性格がしっかりと描かれていると感じる。 ラファエロの死をめぐることや、その人となりに関する記述が少ないのがちょっと残念。☆☆☆☆★2020/11/01
ろべると
4
ラファエロは生涯が短めなので、1日で読めた(笑)。ラファエロと言えば聖母子に代表される愛らしい宗教画が印象的だが、工房を率いるようになってから手がけたバチカンの大壁画に、どれだけ彼の個性が表現されているのか、まだ自分として掴み切れていないのだ。今年現地で体感する予定だったのだが… それにしても、この急死の原因は、本当なのかな〜(笑)2020/12/21
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