チームワーキング ケースとデータで学ぶ「最強チーム」のつくり方

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チームワーキング ケースとデータで学ぶ「最強チーム」のつくり方

  • ISBN:9784820728740

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内容説明

あなたのチームでは、こんな病に罹っていませんか?
×「目標ってなんだっけ?」病
× 役割分担したはずのタスクが全くつながらない病
× フィードバックより仲良し病
× 振り返れば、誰もいない病
× 最後はいつもリーダー巻き取り病

チームワーキング(Team+Working)で必要な3つの視点
1.チーム視点:チームの全体像を常に捉える視点
2.全員リーダー視点:自らもリーダーたるべく当事者意識をもってチーム活動に貢献する視点
3.動的視点:チームを「動き続けるもの、変わり続けるもの」として捉える視点

求められる3つの行動原理
1.Goal Holding(ゴール・ホールディング):目標を握り続ける
2.Task Working (タスク・ワーキング):動きながら「課題」を探し続ける
3.Feedbacking (フィードバッキング):相互にフィードバックし続ける

 世界は、大小さまざまなチームによる営み、いわゆる「チームワーク」によって成り立っています。異なるチームが重層的に重なり合いつつ、必要な物事や作業を分担しながら、社会を成り立たせているのです。
 しかし「チームワーク」は、人類史上、最大の「難問:アポリア」の1つでもあります。みんなが集まれば何となくチームができ、みんなでやれば何となく「よいチームワーク」が生まれる、などということはまずありません。
 どんなに優秀なメンバーが集まったとしても、お互いに、いがみ合い、最低のクオリティの仕事しか達成できないことはよくあるものです。ひとが集まれば、いつだって思い通りにはいかず、想定外の出来事が起こるものです。
 めざしている方向がバラバラだったり、リーダーだけが独走してしまったり、コミュニケーションがうまくいかなかったり、表面上はうまくいっているように見えてもどこかお互いの心が通い合っていないように感じられたり……。
 皆さんがこれまで経験したチームでの出来事を少し振り返ってみても、思い当たる節はあるのではないでしょうか。
 チームワークとは、ひとびとにとって必要な社会的営みでありながら、私たちの頭を悩ませる難問の1つなのです。

 本書は、さまざまな現場で「チームを前に進めたいと考えているすべてのひとびと」に向けて書かれています。
 チームワークという言葉はよく聞いたり、頻繁に使っていても、チームワーキング(Teamworking)とは、多くの人々にとって初めて聞く言葉かもしれません。「チームワーキング」とは「チーム(Team)」に「ワーキング(Working:常に動いている状態)」を付け加えた本書の重要なキーワードです。
以下の3つを思い浮かべてみてください。

1)チームメンバー全員参加で、
2)チーム全体の動きを俯瞰的に見つめ、
3)相互の行動に配慮し合いながら、目標に向けてダイナミックに変化し続け、成果創出をめざすチームの状態。

 この本は「チームを前に進め、成果を創出する風景」を日本全国に生み出したいという思いで書かれました。
 当然のことながら、リーダーや管理職だけのために書かれた本ではありません。「優秀なリーダーが一人いれば何とかなる」という考え方では今の時代は通用しません。チームメンバーが「全員参加」で、ダイナミックなチームの動きを創出することが求められます。
 現代社会において、多くのチームが解決に向けて取り組んでいる課題は、もっと大きく、より複雑で、難解なものです。「答え」が1つにまとまるものでもなければ、過去に誰かが答えを探していたわけでもありません。このような見通しのきかない社会の状況下では、どれだけ優秀なチームであっても、リーダー個人の牽引力だけでは前に進みません。
 チームを構成するメンバー全員の賢さと振る舞いこそが、チームの成果の成否を決めます。そのような全員参加のチームによって生み出されるチームの状況こそが「チームワーキング(Team+working:チームがダイナミックに動いている様)」なのです。
 本書は、リーダー、管理職だけではなく、目標に向かってチームを前に進めようとしているすべての方々に必要なチームワークについて論じたいと思います。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なっぱaaua

23
チームワーキングか、成程。人材マネジメントではいろいろ参考にさせて頂いている中原先生の本。事例も分かり易く何故チームがうまく回らないのかがしっかり分かるのがポイント。コケるチームはフィードバックしなくなるとか仲良し信奉がデスマーチになるとか、そうだなと思えることが多々あってこれはメンバーに伝えたいなと。とにかく出来る人に任せてフリーライドしているチームはまず成功しないよね。それには傾聴と批判禁止、分からないことをほったらかしにしない、意見をしっかり言って日々の人間関係には持ち込まないというのは本当に大事。2021/04/05

あつお

12
全体最適の本。 個人の力の和以上の成果を出すのが理想的なチーム。その為の主な内容は①ゴールの共有、②リーダー視点、③フィードバック。①について、何をするにも目的や背景の共有が不可欠。ただ、業務内容だけを伝えても、理由が分からなければ細部でズレが生じる。②について、全員が鳥の目で視るような俯瞰的な目線を持つべき。地面を這うような低い目線では、メンバー同士で齟齬が生じる。③について、仕事は仲良しになる事ではなく、成果を上げるのが目的。一時的に嫌われても適切なフィードバックが必要。 チームの為に行動したい。2023/03/20

ひさちゃん

7
著者の一人・中原淳の本は、これまでもよく読んでいるが、その軽快な表現とデータに基づいて論述される内容にたくさんの示唆をもらえている。この本もしかり。同調圧力にがんじがらめで年功序列の「チームワーク」ではなく、組織を構成する一人一人が3つの視点をもち、3つの行動原理に基づく「チームワーキング」がこれからは成果を出していけるということが参考になった。2021/10/28

たくみくた

6
29冊目。チームを機能させるためには、いかに個業化、ブラックボックス化を避けるのかが味噌だと解釈した。それぞれが自分の仕事だけに集中すると、チーム視点を失ったり、お互いに対してフィードバックをしないようになる。オープンなコミュニケーション(必要以上に個別チャットしない)、業務に「のりしろ」を持たせることがポイント。2021/04/04

難波猛

5
#読書 ◆社会はチームとチームワークに満ちている ◆チームを動的なworkingと捉える ◆タックマンモデル=form、storm、norm、perform ◆全員リーダーシップ(シェアドリーダーシップ) ◆目標を握り続ける、課題を探し続ける、相互フィードバックし続ける ◆対話から議論で目標を統合する ◆目標にコミットし続ける、参加感を高める、エースに依存しない、目標の見直しと再設定 ◆タスクワーキング→課題を徹底して議論する、問題の定義と課題の特定 ◆チームリフレクション→課題の内省と議論2023/03/29

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