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内容説明
アメリカでは学校を中心に、幼少から意思決定のプロセスを学ぶ教育が根づいている。「アイスクリームは好き?」の質問に即断で「イエス」と答えてはいけない。「そのアイスクリームは実はにんにく味だった……」ということもあるからだ。やがて有権者となって候補者・政策を見極めるには、徹底したリサーチ、比較検討、議論など、「判断のコツ」を身につける必要がある。模擬選挙や模擬議会、模擬裁判に取り組む学校、ロックで若者の政治意識を刺激するメディア、白熱する家庭内討論会……。学校とメディアと家庭とが互いに取り組むことで判断力は磨かれる。本場の民主主義教育の実態を丹念に描き出す、有権者のための参考書。 【目次より】第一章 有権者教育とは/第二章 投票率向上を目指す/第三章 争点を見る目/第四章 立法過程を擬似体験/第五章 司法を学ぶ/第六章 行政を知り、体験する/終章 有権者としての「教育的」責任
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めっし
2
仕事読書。アメリカの有権者教育がいかに民間に支えられ重層かを知る。多様な「判断力」を育成するプログラム。事例も多く勉強になった。実践で生かしたい箇所も発見。2012/01/20
いちはやきみやび
1
副題を主題にすべき本でアメリカの有権者教育について調べた本。事実がまとめられたレポートの趣で事実の列挙であり深みはあまりない。2024/07/18
Mr.NORI
1
アメリカで行われている有権者教育の事例が紹介された本。アメリカは意識的に政治家の学校訪問、テレビ番組での学生の討論などを積極的に行い、自分で判断して投票することができる有権者を育てることに力を入れてきたというのがわかった。日本も選挙権が18歳以上に拡大されるから、有権者教育のさらなる充実は急務だと思う。2016/02/23
渡辺パコ
1
アメリカが自らのアイデンティティ「民主主義」を守るために何をやっているのか。筋金入り。ま、効果がどこまであるかという疑問あるにせよ。2011/05/23
maru
1
大学の授業などで、アメリカ人留学生が自分の意見を的確に説明できることに驚いた経験を持つ人は多いはず。本書を読むと、そうした能力の背景にある充実した教育システムの存在がうかがえる。日本に当てはめても、社会におけるあらゆる「議論」のあり方を考える上で、本書は示唆的なものである気がする。2011/03/18