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内容説明
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野球の試合を観たことがない人はあまりいないでしょう。野球は少年少女野球から始まり、高校野球、大学野球、そしてプロ野球まで、幅広い層に愛されるスポーツです。野球の試合を観ていると、
「速い球を投げるには?」
「速い球を投げやすい『投げ方』はある?」
「球はそんなに速くないのになぜ打ち取られてしまうのだろう?」
「ホームランを打つためには?」
「スイート・スポットってなんだろう?」
「先攻と後攻はどちらが有利なんだろう?」
「送りバントは有効な戦術か?」
「日米の野球のレベル差はデータから見るとどれくらい?」
など、さまざまな疑問をもったことがあるかもしれません。本書では、甲子園出場経験もあり、現在、筑波大学硬式野球部監督の川村卓准教授が、こんな野球の素朴な疑問を科学的に解説します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hit4papa
44
ピッチング、バッティングを科学的に解析し、効率が良く体に負担のかからない投げ方、打ち方を学術的に解説するものです。研究領域としてはバイオメカニクスで、自分は野球も科学もそんなに詳しくはありませんが、シロウトでもわかるようにハードルを低くしているので楽しめます。写真、図解が豊富で、ファンはもっと野球に興味を持つことができます。動作解析の今が分かる本書。スケートなど動作がパフォーマンスに影響するスポーツも、アスリートの能力向上の観点で、科学的な解析が進むのでしょうか。精神論のみの指導は後退していきますね。2021/12/01
はるわか
12
[ピッチング]腕を速く振るには、腕が加速できる範囲を大きくすることが重要。人より肩甲骨を内転させ、胸椎を前方にずらすことができるかどうか。しっかりと指をボールにかける意識を指先に持つ。体幹の動き、横の回転と縦の回転。アメリカで主流のT&F投法(トール&フォール:)、日本で主流のD&D投法(ドロップ&ドライブ)。球速が速い投手は股関節の外転を使う。2022/07/30
ふね
7
#18 野球におけるピッチングやバッティングの理論を人体の性質を中心に科学的に解明した一冊。難しい部分も多かったが、面白かった。一部バントの話など作戦的な話も書かれていたが、もっと作戦的な話や、守備や走塁の話も読んでみたいと思わされた。2021/06/06
西澤 隆
6
例えば打球を遠くまで飛ばすためには強いバックスピンをかければいいが、そのために芯を喰わずに下にどこまでずらすか計算してもそこまで高精度では打てない。理論もバチバチ。一方で実際に野球指導の現場の人でもある筆者は「実現可能」なバランスとともに語る。セイバーメトリクス話もあるけれど主体は野球をする人の「メカニック」の話。より高効率にすれば強い力がかかるから「いいフォームでも怪我が増えることも」といった面に触れていたりするのもいい。個人的には投球時の指の上のボールの転がりとリリース時の指の曲がりが興味深かったなあ2022/10/05
ちゃみ母
3
なかなか難しい話だったが、面白く読めた。投手の変化球が知りたかったので、プロ野球の解説者が言っていることが多少は理解できるようになるのかな?今度は戦術の話が中心の本を読みたい。2021/08/05