内容説明
第37回江戸川乱歩賞受賞作。乱歩賞史上初の航空サスペンス傑作――M航ジャンボ機の貨物室から、アルミ合金をとかす特殊細菌があふれだし、飛行困難に。その菌をめぐる国際陰謀の渦のなか、米海軍戦闘機はM航機撃墜にむかい、航空自衛隊機が緊急発進。謎のジェット機ナイト・ダンサーをまじえ、息づまる空中戦が展開される。第37回江戸川乱歩賞の航空サスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hit4papa
57
日米の戦闘機が激闘する航空アクション満載の冒険小説。金属を腐食させる細菌のため、壊滅的なダメージを負った米国行き旅客機。緊急着陸のため北海道を目指すが、米国大統領は事態を隠蔽せんと攻撃を指示する。執拗に追いかける米戦闘を迎え撃つは自衛隊精鋭部隊…というストーリー。民間人を乗せた旅客機を救うためドッグファイトを繰り広げる自衛隊という設定は無理があるものの、力強い描写でハラハラドキドキ。メカニカルな面での細部への拘りも良いです。ただ、登場人物たちの人間関係や、日米の謀略合戦など、簡略化してしまったようで残念。2023/08/07
crazy cool joe
10
乱歩賞に惹かれて読んだけど…。描写が細かすぎたり専門的でいまいち頭に入ってこない。もはやミステリーではないし、なんだかなあ。まったく進まず一週間かかってしまった。2015/10/25
キリン
9
面白かったけど、登場人物の関係が都合よすぎ。エアバトルはなかなかの迫力、でもあっさり死んじゃうんだね。鳴海章著作は当たりはずれがあるけど、私的には当たりでした。で、主人公は誰だっけ?そんな本でした。2016/07/29
ライムとザクロ
9
【14-010】乱歩賞作品ですが、ミステリというより冒険小説のような作品。事故の発生した旅客機を取り巻く空中戦や国際陰謀は大きい規模ながら、一方で主要人物たちの動きは機内という狭い範囲にとどまっていて、主人公が足で捜査する作品の多い乱歩賞にあっては一風変わっているという印象。各場面の末尾の表現などやや単調に感じられる点はあったが、本作が持つスピード感のおかげでその飽きが来る前に読み切れました。 6点/102014/01/30
もりの
8
第37回江戸川乱歩賞受賞作。航空系でそそられないテーマだったのでパラ読み。。2022/01/17
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