講談社文庫<br> 宿命 國松警察庁長官を狙撃した男・捜査完結

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講談社文庫
宿命 國松警察庁長官を狙撃した男・捜査完結

  • 著者名:原雄一【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 講談社(2021/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065229088

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内容説明

警察庁長官狙撃事件は、なぜ解決できずに時効を迎えなければならなかったのか。濃厚な容疑を持つ人物が浮上していながら、なぜ、オウム真理教団の犯行に固執しなければならなかったのか。日本警察の宿命を説く第一線捜査官による衝撃の手記。
文庫版で「第九章 エージェントD」を加筆!
単行本刊行後、「協力者」から手紙が届いた。「元刑事」となった著者は、協力者との接触を図る。本当の意味での「捜査完結」に向け、緊迫の場面に臨む――。

 1995年3月30日朝、東京・荒川区において、國松孝次警察庁長官が何者かに狙撃された。警視庁は、当時の社会情勢等から、オウム真理教団による組織的テロと見て、警察の威信をかけた大捜査を展開、2004年に至り、オウム真理教関係者の逮捕にこぎつける。しかし、被疑者らが起訴されることはなく捜査は迷走し、2010年3月、多くの謎を残したまま事件は時効を迎えてしまった。
実は、この捜査の陰で、濃厚な容疑を持つ人物が浮上していた。その人物は民兵組織の結成を目指した「中村泰」。中村の内偵を進めた原氏は、徹底抗戦する中村の取調べを継続し、ついに中村から、警察庁長官を狙撃した自供を引き出す。そして、その供述は、現場の状況に合致して迫真に富み、犯人しか知り得ない内容に満ちていた。原氏が率いる捜査班は、幾多の困難を克服しながら中村の捜査を推し進め、多くの証拠を蓄積していくが、中村が立件されることはなかった。
なぜ、中村の捜査は封印されたのか。警視庁幹部、警察組織、現場捜査員、被疑者、社会情勢等、様々な「宿命」が絡み合い、葬り去られた事件の真相に迫る。

目次

プロローグ
第一章 警察vsオウム
「旭が丘派出所」襲撃事件
警察官殺害犯を追え!
捜査第一課へ
「霞が関」を狙った教団
カナリアと警察官
日本警察の一番長い日
教祖の隠れ穴
意外な人事
出家信者たちの抵抗
第二章 急浮上した老鎗客
現金輸送車襲撃事件の男
若手刑事の直訴
「協力者」たち
キーパーソンの突然死
細工された空き箱
「積年の敵の首領倒れたり」
マスコミが気づいた
満州から来た男
第三章 タイム・リミット
はたして私を逮捕できますか
最終日の供述
「真犯人しか知り得ない事実」を話した男
逃走経路
組織の論理と現場刑事
第四章 包囲網
やはり供述どおりだった
捜査報告会
警視総監の耳打ち
ついにハードルを越えた
浮上したメキシコ人支援者
KCIAとの橋渡し役
第五章 ガン・ショー
警視総監の命令
拳銃の販売会社
ユニットNo.580の貸金庫
ロサ・ゴンザレスの告白
「テリー・コバヤシ」の足跡
海外捜査の重圧
第六章 自供
「反権力」の塊
供述の要旨
警視総監の述懐
巨大組織の「宿命」
守り抜いた「同志」
公訴時効と公安部長の会見
あと一年早かったら
第七章 刑事と公安
大晦日に上京した男
相模原で暮らす女
蒲田を彷徨う男
一〇〇〇通の裏付書類
証拠が示す事実
第八章 最後の告白
同志「ハヤシ」の正体
岐阜刑務所での面会
捜査終結
第九章 エージェントD
長官狙撃の「未解明部分」
トラップが機能した
ついに姿を現した
エピローグ